【漫画】ヒーローになりたかった少女、現実にはアイドル仕事ばかりで……“やりがい”の意味を再考させるSNS漫画が熱い
――今回『思ってたヒーローになれなかった女の子の話』を制作したキッカケは何ですか?
あじな:お題を出して15ページのネームを1か月に一本ずつ作る、ということをやっているのですが、本作は“ヒーロー”をお題にして作った作品です。
――ヒカルのキャラデザなどはどのように決めたのですか?
あじな:ヒカルのようなキャラを描くことが苦手だったので、練習がてら『プリキュア』シリーズなどを見ました。その中で気に入ったところを加えて、他にも“光る”をコンセプトに星を連想させるギザギザを多く使ったデザインになりました。
――筋肉質な印象がありましたが、ヒーローらしさを演出するためですか?
あじな:スポーツ漫画を多く描いているため、筋肉質になってしまったのかもしれません。個人的には華奢に描いたつもりでして……。
――ヒカルのオフの姿がとても地味で、ヒーローの時とはギャップがあって可愛らしかったです。
あじな:とにかく地味にしようと思って描きました。特に目は生き生きしないように意識したのですが、服装はもっとこだわるべきだったなと反省してます。
――ストーリーが簡潔にまとまっており、無駄を省くことを徹底した印象を受けました。本作のストーリーを作るうえで練るうえで意識したことは?
あじな:本作のページ数を15ページにすることは始めに決めており、そちらから逆算して描き上げました。基本的に自分は長いストーリーを短いページに詰め込むより、短いストーリーを長めのページで描いたほうが良いものが描ける、と考えています。
本作でも短く描きたいことを簡潔に描き、そこに描かなきゃいけないシーンを付け足していった感じです。本当は戦闘シーンなども入れたかったんですが省いてしまいました。戦闘シーンは苦手なので「ちょっと逃げてしまったな」って感じはしています。
――ただ、ヒーローに憧れている人がヒーローに勇気を与えることもある、という内容で「誰しもがヒーローになれる」というメッセージを感じるストーリーでした。
あじな:ヒーローに限らず、仕事で自分の思った通りにいかないことが多い世の中です。ただ、「自分が達成したかったこととは違うけど、近しい結果で誰かに影響を与えているかもしれない」ということもあると思うので、そういったことを本作に込めました。
――最後にあじなさんの目標など教えてください。
あじな:「将来的には自分で作画した作品を描きたい」という思いが強く、なんとか画力を上げていこうと思っています。とにかくたくさん描いていきたいと思っています。