『SLAM DUNK』インターハイの優勝校は? 作者・井上雄彦の発言から“永遠の謎”を考察
優勝候補として浮かび上がってくる高校は?
そうなると、他に有力候補となりそうなのは、右ブロックのシード校「博多商大附属」だろうか。しかし同作で一番のドラマといえば、ノーシードの「湘北高校」が、シードの「山王工業」を倒すことだ。「海南大附属高校」もシードで準優勝していることを踏まえれば、シード校を順当に優勝させる可能性は低いかもしれない。
また、「出ていないチーム」という言葉を深読みするなら、トーナメント表の全体像が描かれた際、効果音で唯一校名が隠され、「三商」としか読めなかった青森代表も怪しい。ただ、同校は1回戦で「堀高校」に敗北したことが第215話でひっそり描かれていた。
どれだけ手がかりを辿っても、優勝校を特定するのは難しそうだが、ここであえて別の角度から考察を行ってみよう。井上の出身地に縁がある、鹿児島代表の「大隈第二」が優勝したという説が存在するのだ。
井上は高校生の時にバスケットボールを始め、主将まで務めた経歴をもつ。出身校である「鹿児島県立大口高等学校」と「大隈第二」は学校名が似ていなくもないため、少なからず思い入れはあるのではないだろうか。
真相は分からないものの、おそらく決勝戦でも「湘北高校」と「山王工業」の戦いに匹敵するほどの熱いドラマがあったはず。いつかその試合を何らかの形で表現してほしいと、願わざるを得ない。