【漫画】究極の「タイパ」が実現した世界で、ゆっくり絵を描く意味は? 創作漫画『君のカイロス』に見る“効率化の外にあるもの”

 ドラマや漫画、スポーツ観戦など、今現在はオンライン・オフラインあわせてコンテンツが溢れ返っている。インターネット、そしてスマートフォンの普及で得られる情報の量と速度が飛躍的に上がり、「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉も聞かれる現在、将来的にはいま以上のスピードで誰もがコンテンツを消費するようになるかもしれない。

 5月25日にSNSでアップされたオリジナル漫画『君のカイロス』では、そのような未来が描かれている。舞台は人間の脳とコンピュータがネットワークで繋がる“電脳”の時代。マルチタスク&高速で情報を処理するのが一般的になっているなかで、ひとり電脳がオフライン状態で、窓の外に浮かぶ青い惑星を眺めている人物がいてーー。「効率的に情報を処理することが果たして幸せなのか?」と思わず考えてしまう内容だ。

 本作を手掛けたのは、現在は個人でオリジナル作品を制作するほか、商業作品も展開している漫画家の日之下あかめさん(@akamiru_)。リアリティと不思議な美しさを兼ね備えたSF漫画『君のカイロス』を制作したキッカケなど、話を聞いた。(望月悠木)

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