孫悟空、範馬勇次郎、黒崎一心、野原ひろし……漫画界最強の「父親」は誰?

漫画界最強の「父親」は誰?

 「超えなければならない存在」や「いざというときに頼るべき存在」として描かれることの多い“主人公の父親”たち。作中でいまだ現役の父親もいればすでに半ば退いているキャラクターもいるが、ネット上では「どの父親が漫画界最強か」と話題になっている。そこで今回は、多くの人が“最強”と名指しする父親たちを紹介していこう。

地球一? 宇宙一? どちらにしても最強なのは間違いない!

 “最強”と聞いて真っ先に名前があがるのは、やはり「刃牙」シリーズに登場する範馬勇次郎ではないだろうか。「地上最強の生物」の異名を持ち、素手で軍隊を壊滅させるほどの強さを誇る勇次郎。雷が直撃しても無傷で歩き、アフリカ象を素手で屠ってしまう腕力を持つ彼はまさに“人間離れ”した存在だ。世界中の格闘家のみならず、政治家や軍隊からも恐れられていることから、“最強”の名にふさわしいと言えるだろう。

 『ドラゴンボール』の悟空も負けてはいない。幼い頃にはピッコロ大魔王の脅威から世界を救い、結婚して子ども(悟飯)が生まれたあともフリーザやセルと戦うなど大活躍。さらには悟飯が主人公だと思われた魔人ブウ編でも、結局最後には悟空がブウを倒す始末である。「悟空がいれば何とかなる」と皆が信用しきっていることからも、“最強”と呼ぶに値するのではないだろうか。

 ネット上でもこの2人が最有力のようで、「範馬勇次郎は頭1つどころか100個くらい飛び抜けている」「やっぱり宇宙規模でも強い悟空が優勝」との意見が多く見られた。

愛する者のために頑張る父親もまた最強

 また、『幽☆遊☆白書』の雷禅や『BLEACH』の黒崎一心の名前も。雷禅は主人公・浦飯幽助の父親とのことだが、人間ではなく妖怪である。幽助は両親ともに人間の子供として生まれているものの、44代前の祖先が雷禅と契を交わし「魔族大隔世」によって幽助に魔族の力が受け継がれたのだ。雷禅の強さは魔界三大妖怪の1人に数えられているとおりかなりのもの。また一方で惚れた女(44代前の幽助の祖先)のことを思って何百年も断食を続けている一途さも人気の秘密のようだ。

 黒崎一心は当初町医者を営む“普通の父親”として登場。亡くなった妻をずっと想っている愛妻家で、主人公・黒崎一護を含む3人の子供を育てる子煩悩な父親だ。しかしその正体は死神の名門「志波家」出身で元・護廷十三隊十番隊の隊長。若い頃に身を挺して自分を救ってくれた黒崎真咲の命を今度は自らが助けるため、死神であることを辞めたのだ。護廷十三隊といえば、死神の中でも優れた才能を持つ者だけが入隊できる「死神界のエリート」集団。さらに隊長ともなればどれだけの強さを持っていたのかは容易に想像できるだろう。

 一方、腕力や戦闘力のような単純な強さだけでなく、父親としての“カッコよさ”にスポットを当てた意見も見られた。たとえば『名探偵コナン』の江戸川コナンこと工藤新一の父・工藤優作。世界的に有名な推理小説家で、新一よりも優れた頭脳を持つというから驚きだ。ファンからは「あれだけ頭が切れるコナン君に推理力で勝つなんてカッコ良すぎる」と人気を集めている。

 ほかにもネット上では「しんちゃんの父・ひろしはいつも家族のために頑張っていてカッコいいよ……」「映画の野原ひろしは本当に頼れる父親」などと『クレヨンしんちゃん』のお父さん、野原ひろしも人気のようだ。

 とにかく腕っぷしが強い父親も生き様が素敵な父親も、息子たちに多大な影響を与えているのは確か。「この父あっての主人公」という視点で見てみると、キャラクターへの愛着が一層深くなるかもしれない。

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