『ぼっち・ざ・ろっく!』フィギュア続々登場  脇役もグッズ化される、その理由

『ぼっち・ざ・ろっく!』フィギュア続々

 昨年のTVアニメ界隈の話題を席巻した『ぼっち・ざ・ろっく!』のフィギュアが続々と発売されている。例えば、「ねんどろいど」シリーズで後藤ひとり(ぼっちちゃん)の発売が発表されたと思ったら、続いて伊地知虹夏、山田リョウ、喜多郁代も発表され、さらに5月26日には伊地知星歌、廣井きくりまでもがねんどろいど化されると発表があった。

 結束バンドのメンバーはもちろん、魅力あふれるライブハウスのメンバーまでもが揃うことになり、並べて飾ればかなり映えそうだ。作中の風景をフィギュアで再現することもできそうである。

 アニメがヒットすると、主人公がフィギュア化されることはよくあるが、主人公以外のキャラまで揃うことは意外に珍しい。ねんどろいどを例に挙げれば、『ラブライブ!』シリーズのμ’sやAquorsは全キャラ揃った。『魔法少女まどかマギカ』では魔法少女が6人揃ったが、スピオンオフ作品の『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』は、環いろはと七海やちよの2人しかねんどろいど化されなかった。

 バンドメンバーのみならず、脇役までがねんどろいど化された『ぼっち・ざ・ろっく!』がいかにレアケースかよくわかるし、その人気の高さがうかがえる。

 アイドルアニメは、例えば9人メンバーがいるとすれば、どのキャラにもファンが付くようなキャラクター作りが求められるという。一方で『ぼっち・ざ・ろっく!』は漫画である。明確な主人公がいるため、主人公以外のキャラクターが立ちすぎてもストーリーが複雑になってしまう。アイドルアニメのようなキャラ作りは難しい。

 にもかかわらず、キャラクターそれぞれが主役級の人気を誇っており、既に“推し”キャラがいるというファンも多い。そして、ねんどろいど化される伊地知星歌や廣井きくりなど、個性的なキャラががっちりと主人公のまわりを固めている。はまじあきのキャラ作りのうまさゆえ、メディアミックスやキャラクターグッズ化がしやすい作品といえるだろう。

 テレビアニメが終了してからも、その勢いはとどまるところをしらない『ぼっち・ざ・ろっく!』だが、先日はついに2024年春に劇場総集編が上映されることが決定し、どんどんグッズがリリースされることだろう。今後も『ぼっち・ざ・ろっく!』は目が離せない要注目コンテンツである。

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