自宅の「キッチン」を重視する人増加中 インテリア誌『I'm home.』が提唱する”育む方法”とは?
上質なデザインと暮らしを提案する、インテリア誌『I'm home.(アイムホーム)』(商店建築社)の最新号『I'm home. no.124 2023 JULY』が5月16日(火)に発売した。
人気の「キッチン」の特集号。ここ数年、キッチンが果たす役割は大きく変わり、その重要性は増している。暮らしと共にあり、日々を支えてくれる「キッチン」。今回は、家族の一員のような存在として、キッチンを“育む”方法を考える一冊だ。(別冊「SHOP&SHOWROOM GUIDE 2023-2024」付き)
住まいのかたちは“十人十色”と言われるが、キッチンも同じ。プランやデザイン、素材使いによってそのかたちはさまざまだ。今回紹介する4軒の住宅では、住み手のスタイルに寄り添うキッチンが、暮らしと住まいに豊かさをもたらしていた。
■“育てる”キッチンのつくり方
三度の食事を支えるキッチンは、今や自分や家族の暮らしを豊かにする場所の一つといえる。そんなキッチンを快適に長く使い続け育てていくためには、現在だけでなく将来の家族構成やライフスタイル、使い方を踏まえた場にすることが重要。今回は計画の要となる三つのポイントに着目し、暮らしに寄り添うキッチンのつくり方について解説する。
■オーナーが過ごした日々とキッチンの話
住まいを計画する際、その5年後、10年後のキッチンを想像できるだろうか。毎日触れるキッチンは、家族の一員のように共に思い出を刻んでいける存在としたいもの。ここでは竣工から10年以上を経た2軒を紹介。変わっていくものと変わらないもの……。オーナーのエピソードからキッチンの未来の姿を描く。
■生活にハーブを取り入れる
観賞用としてはもちろん、料理や美容など幅広く活用できるハーブ。さわやかな香りを運ぶハーブは心身を癒やしてくれるだけでなく、自分で育てたものを暮らしに生かす喜びを教えてくれる。ここでは暮らしにハーブを取り入れるためのポイントや、ハーブを使った料理のレシピを紹介する。
■CLOSE-UP Maruta 人や自然とのつながりを深める食体験
東京・調布に立つレストラン、Maruta。レストランのある深大寺ガーデンで採れるハーブや野草といった植物、地元の食材を薪火調理で提供。自然素材で構成された空間と緑豊かな庭に身を置き、客同士でシェアして味わう独自の食体験を通して、人と人との交流が生まれ、自然とつながる感覚が呼び覚まされる。
■“第二のキッチン”で生まれる多彩な過ごし方
食生活を充実させるため、機能が求められてきた住まいのキッチン。食への関心が高まる今、そこは調理のためだけでなくコミュニケーションの場へと変化している。多様なキッチンの在り方と共に、さまざまな過ごし方を実現する “第二のキッチン”を考える。
■日常にゆとりをもたらす、キッチン家電
“時短”をかなえながら、ひと手間かけた料理や本格的な料理の手助けをしてくれるキッチン家電。自分の食生活に合わせた機能を選べば、毎日がより充実したものに。今回はデザイン性の高い最新の家電と併せて、家族やゲストと一緒につくりながら楽しめるアイテムも紹介する。
■アンティークを合わせた豊かなキッチン
神奈川・鎌倉のイタリアンレストラン、OLTREVINOのオーナーシェフ・ソムリエの古澤一記さんと、イタリアンアンティークショップ、OVUNQUEを営む妻の千恵さん。夫妻が新築した地上2階建ての住まいは、トスカーナの家の心地良さがヒントになっている。自分たちが求めるものを見つめシンプルな機能で構成したキッチンは、独自の美意識が貫かれていた。
■インテリアスタイリング/FAVORITE SPRING ITEM
さわやかな風が抜け、日差しがまぶしい季節。新たな季節の訪れに合わせ、インテリアのアレンジも楽しみたいもの。光を受けてきらめくガラスのオブジェや花器、さらりと手触りの良いファブリック、籐を取り入れた家具や照明などのアイテムが登場する。
■the frozen fountain
実力派デザイナーや、注目の新人デザイナーらによるオリジナルプロダクトがずらりと並ぶ、オランダ・アムステルダムのインテリアショップ、the frozen fountainが日本にも誕生。プロダクトの数々は、デザインとアートの境界線を取り払うような個性派ぞろいだ。
■敷地環境を生かした理想の住まい
遮るものがなく、室内から街並みを一望できる。テラスに出れば気持ち良い風が頬をなで、自然の光を存分に味わえる……。そんな贅沢な時間をもった高台に立つ2軒の住まいを紹介。敷地環境を読み解き、居室の配置や開口のデザインにこだわることで、その土地らしい眺望を取り入れた空間が広がっていた。