『ドラゴンボール』にアラレちゃんが登場していた? 漫画づくりのうまさが際立つ見事なコラボの内容
同じ作者同士の漫画のキャラが作中でコラボすることはよくあるが、鳥山明の『ドラゴンボール』の7巻には、ファンなら感激もののコラボがある。なんと、同じ鳥山が原作の『Dr.スランプ』の主人公、アラレちゃんが登場しているのだ。悟空とアラレが会話する場面は必見である。
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悟空はレッドリボン軍のブルー将軍に奪われたドラゴンボールを取り返すため、筋斗雲に乗って追跡していると、ペンギン村の上空に差し掛かった。ここでブルー将軍が飛行機のエンジンを全力で点火し、勢いで悟空は落下してしまうのだが、アラレとガッちゃんが迎えてくれた。なお、ブルー将軍は油断と前方不注意で、飛行機ごと岩山に突っ込んでしまうのだが。
作中ではアラレが筋斗雲に乗って空を飛んだり、センベエさんが故障したドラゴンレーダーを直そうとして、自分より天才な科学者(ブルマ)がこの世にいることに圧倒される(最後はターボくんが超能力で直した)など、それぞれのキャラの特性を生かしたコラボが行われている。鳥山明の漫画づくりのうまさが、存分に発揮されているといえよう。
今回のコラボには木緑あかね、空豆ピースケ、オボッチャマンのほか、ニコチャン大王やスッパマンなども登場している。サービス精神が旺盛すぎるのも嬉しいところだ。
さて、ブルー将軍は曲者揃いのレッドリボン軍の中でも強敵の一人だ。何しろ、超能力で相手の動きを封じることができるのだ。再び悟空の前に現れたブルー将軍は超能力を使うが、ここからアラレが大活躍。センベエさんにプロレスごっこをするように命じられたアラレは、頭突きなど多彩な技を繰り出し、ブルー将軍を吹っ飛ばしてしまった。かくして、撃退に成功したというわけである。
ドラゴンレーダーもブルー将軍と一緒に吹っ飛ばされてしまったが、ターボくんが作り方を覚えてしまったそうで、複製してしまった。また、悟空もアラレの強さには圧倒され、もっと修行をすることが大事なのだと自覚し、最後にはアラレに天下一武道会出場を促す場面もある。
なお、テレビアニメ版でも悟空とアラレが遭遇する場面は健在で、原作では描かれていないペンギン村の情景、キャラクターも多数登場する。しかも声優がオリジナルのまま出演しているとあって、ファン垂涎の内容だ。鳥山明が描いた夢のコラボを、原作とアニメ、合わせて楽しんでみてはいかがだろう。