『ポケモン』サトシの旅はまもなく終わり……涙が止まらなかった“手持ちポケモン“との別れのエピソード


 1997年から放送を開始したアニメ『ポケットモンスター』。2023年1月13日から放送の『ポケットモンスター めざせポケモンマスター』でサトシが主人公の物語は完結すると聞いて、さまざまな思い出が胸中を駆け巡った人も多いのではないだろうか。最終シーズンではこれまでの思い出をなぞるように“サトシの手持ちポケモン”が多数登場している。そこで今回は、サトシの手持ちポケモンの中から“お別れエピソード”が描かれているポケモンをご紹介しよう。

繰り返す出会いと別れに思わず涙……

 最終シリーズ第5話に登場したゼニガメは、元はトレーナーに捨てられたゼニガメで結成された「ゼニガメ団」のリーダーだった。第1シリーズでサトシと出会い仲間に加わったのだが、途中でゼニガメ団と再会し消防グランプリに出場したことをきっかけにゼニガメ団に戻ることに。サトシとほかのポケモンたちがゼニガメを見送るシーンが描かれた。

 続いて、同じく第5話に登場したリザードン。リザードンとのお別れシーンは金銀編で描かれている。サトシの手持ちの中ではそれまで最強格だったリザードンだが、リザフィックバレーで自分の弱さを痛感することに。強くなるため残って修行をしたい気持ちとサトシについていきたい気持ちで揺れるリザードンに、サトシはわざとキツイ言葉をかけて突き放したのだ。リザードンもサトシの真意はわかっており、まさに“涙の別れ”とも言える名シーンである。

 感動的なお別れエピソードといえば、バタフリーとの別れも外せない。バタフリーの進化前の姿はキャタピーで、じつはキャタピーは“はじめて”サトシが自分で捕まえたポケモン。さらに“はじめて”進化をさせたということもあり、思い入れのあるポケモンだ。

 恋の季節を迎えると求愛行動をはじめ、成就すれば海を渡って産卵をおこなうバタフリー。サトシのバタフリーも例に漏れず、1匹のメスのバタフリーに恋をする。2度振られながらも、捉えられてしまったメスバタフリーを必死に救出しついに求愛に成功した。喜ぶサトシだが、「求愛が成功=バタフリーと別れなくてはいけない」ということ。涙を見せながらも、最後は笑顔で見送ったサトシの姿にもらい泣きした視聴者も多かったことだろう。

ピジョットとの“約束”が果たされる日が来るのか気になるファンも

 ピジョットはサトシが2番目にゲットしたポケモンで、空を飛べるため偵察係として活躍した。トキワの森に訪れた際に、オニドリルがポッポやピジョンの住処を荒らしているところを発見したサトシたち。サトシのピジョットはオニドリルと戦い追い払うことに成功したが、またいつオニドリルが襲ってくるかわからない状況に、サトシはピジョットにこんなお願いをする。

 「お前はこの森に残って、ポッポたちを守ってやってくれ」

 お願いを聞き入れたピジョットは森に残り、サトシと別れることになったのだ。ちなみにこの時にサトシが言った「用事を済ませたら、すぐに帰ってくるから」の約束は20年以上たった今もまだ果たされていない。

 これまで多くのポケモンたちとの出会いと別れを繰り返してきたサトシ。さまざまなドラマを見せてくれたことに感謝しつつ、新シリーズではどんなポケモンとの物語が見られるのか楽しみにしたい。

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