『ジョジョ』衝撃が走った6部での承太郎の死……読者的にはありorナシ どっち?

 2023年2月より第9部『The JOJOLands』が連載スタートしたことで話題になっている『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。その第6部にあたる『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』はアニメ放送も好評だったが、6部で最も話題にあがるのは3部で主人公を務めた空条承太郎の死だろう。『ジョジョ』のキャラクターの中でも人気を誇る承太郎の死には、ネット上でも賛否が分かれているよう。そこで今回は、『ジョジョ』6部での承太郎の死亡はありかナシか、読者の反応をチェックしていこう。

承太郎の死に惜しむ声

 まずは承太郎の基本情報についておさらい。『ジョジョの奇妙な冒険』は主人公が交代していく物語だが、そのうち3部で主人公を務めたのが空条承太郎だ。祖父に2部の主人公であるジョセフ・ジョースターを持ち、3部から6部まで登場したことで『ジョジョ』シリーズの中でも高い人気を誇っている。「スタープラチナ」という人型のスタンド使いで、DIOとの闘いで時を止める能力も手に入れたことから最強のスタンド使いと言われることも。

 6部では主人公である空条徐倫の父親として登場し、親子で行動を共にすることになった。6部の最後にはDIOの意志を受け継いだプッチ神父と闘うが、承太郎の時を止める能力に対して策を練っていたプッチ神父に敗北し死亡……。

 読者の間では「承太郎が死んだのは悲しすぎる」「DIOを倒した承太郎にはずっと最強のスタンド使いでいてほしかったのに」など、承太郎の死にショックを隠せない意見が多数あった。また「徐倫を助けようとせずに見捨てていれば勝機はあった」「もっと鍛えていたら勝てたかもしれない」という声も上がっている。

承太郎の死を肯定している人は

 一方で承太郎の死に対して肯定的な意見も。承太郎はスタンド能力で時を止めたにも関わらず、プッチ神父に攻撃ができなかった理由がある。いくつか対策を練られていたこともあるが、その内の1つは娘である徐倫をかばったこと。時を止められる時間制限があるところを徐倫をかばうことに費やし、プッチ神父に攻撃を与えることができずに死んでしまった。

 徐倫をかばったことに対しては「父親として最高の行動を承太郎はした」「ここでかばうことが承太郎らしくていい」という意見が。結果的に死んでしまうことにはなったが、承太郎の選択には読者も肯定的だ。

 また「ジョナサンと同じような散り際で、ジョースター家らしかった」という意見も。第1部の主人公で承太郎の祖父であるジョセフのさらに祖父であるジョナサンは、倒していたと思っていたDIOに襲撃され、妻であるエリナと赤ん坊を逃がすために闘い最期を遂げた。誰か大切な人をかばって死んでしまったという点で承太郎と共通するところがある。

 『ジョジョの奇妙な冒険』では主要キャラクターや人気があるキャラクターも突如として死亡してしまう。ただ一貫して作品を通してテーマとなっているのは「受け継がれていく物語」。血統も途絶えることはなく、1部前の出来事が何かしらの形で引き継がれている。2023年2月より連載を開始した『The JOJOLands』では、いったいどのような物語が紡がれていくのか注目していこう。

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