『ONE PIECE』明かされた「もう1人の仲間」と「裏切り者」の正体は? 2人のキーマンを考察
※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。
エッグヘッドを舞台に、さらなる事件に巻き込まれた麦わらの一味。そんな彼らとベガパンクの運命を握っているのが、明かされた「もう1人の仲間」と「裏切り者」の存在だ。
もう1人の仲間はベガパンクの切り札であり、裏切り者はフロンティアドームを操作する暴挙にでた。そこで本記事では今後を左右する2人のキーマンの正体に関して、ワンピース研究家である神木健児氏に話を聞く。
「ベガパンクの味方に関して、最初はステューシー、スモーカー、バーソロミュー・くまの意思を移植したパシフィスタの誰かなどの予想が多かったように思います。しかし原作1073話でベガパンクの味方はステューシーであると思われ、その後もその仲間に関する描写は特にないためステューシーで確定したと考えて間違いないでしょう。ベガパンクに敬語を使う話し方、追われると言われていた立場、そしてCP0を相手にできるほどの強さ。ステューシーはどの要素にもしっかりと当てはまっています。ただあれだけルッチの近くにいて、電伝虫を使って会話できるのかは疑問が残りますよね。能力によるものなのか、その方法にも何か秘密があるのかもしれません」
ステューシーの真の姿が描かれ、気になるのはやはり特徴的な“羽”だ。
「クローンとしてのステューシーには、黒い羽と牙が生えていました。『ONE PIECE』に登場する羽はよく3つに分類されますが、彼女の羽はどの種類にも当てはまらないように思います。そのためおそらくこれは悪魔の実の能力でしょう。よく読者の中では『サキュバス説』や『ヴァンパイア説』が囁かれますが、たしかに羽の形はコウモリっぽいですよね。ロビンがデモニオ化した際の羽にも似ているので、コウモリ系か悪魔系の能力なのではないでしょうか。強い力を持つ彼女が仲間になったのは、ルフィ側としても心強いです。ベガパンクは彼女が、結果的に潜入した形になったと話していました。もしかしたらベガパンクも世界政府側にいった彼女が、まだ自分を想っているかわからない状況だったのかもしれません。またステューシーは、クローン実験の『成功体第1号』と紹介されていました。この紹介を見ると、失敗体もあるのではと考えてしまいます。ステューシーのオリジナルであるミス・バッキンは、ウィーブルとベガパンクの関係についても口にしていました。ウィーブルがそうである可能性も高いですし、今後はクローン実験の失敗体も登場するかもしれませんね」
未だシルエットでしか描かれていない裏切り者。果たしてその正体は誰なのだろうか。