【ONE PIECE考察】悪魔の実の起源は? 未だ明かされぬ謎や新事実に迫る
※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。
「悪魔の実」は『ONE PIECE』における、重要な要素の1つである。第1話から存在が登場し、ルフィは悪魔の実の能力をベースにグングンと進化を遂げてきた。
そんな悪魔の実の発生に関して、世界一の科学者であるDr.ベガパンクが言及し、読者は大きく沸いた。そこで本稿では明かされた悪魔の実の新事実や謎に関して、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞く。
「最新話付近の『ONE PIECE』を読んでいると、悪魔の実が誕生したストーリーがやっぱりあるんだなというのが印象的ですよね。ベガパンクによれば、予想ではあるものの人の願望を具現化した物体であるとのこと。悪魔の実の存在自体が不自然であるから、自然そのものである海に嫌われると語られました。単純に悪魔の実の能力者が海に嫌われる理由も、明かされないと思っていたので、語られたこと自体がびっくりでしたね。海に嫌われるデメリットにも理由があり、色々な種類の実の発生にも理由がある。そう考えると悪魔の実の存在自体が、自然発生的にボヤッとできたのではなく、明確なきっかけを経て生まれたと考えるのが自然でしょう。悪魔の実には重要な神の能力を宿す実もあるので、歴史に深く関係しているはず。その事件は空白の100年の前に起きていて、歴史が消される原因になったのか。それとも空白の100年の最中や終わりに、人々の願望が具現化したのかはわかりません。ただ『実』と呼ばれるくらいですから、やはり最初から樹になる物だったと思います。そうなると重要になるのが、宝樹アダムと陽樹イブです。魚人島には、陽樹イブの根があります。つまり陽樹イブの幹や葉は、魚人島の上にあるマリージョアにあるはずなんです。場所を考えても、歴史との関係は深そうですよね。例えば元々願いを具現化できる能力を持つ人物がいて、その人が樹に願いを宿す形で悪魔の実の概念が生まれたとか。2つの樹とマリージョアの繋がり、そして空白の100年に何があったのかが描かれれば、悪魔の実の起源もすべてわかるのだと思います」
新事実が明かされたと言っても、悪魔の実にはまだまだ謎が多い。