【ONE PIECE考察】ついにルフィとシャンクスとの再会も? ワンピース研究家が2023年の動きを占う
※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。
2022年に大盛り上がりの中、ワノ国編が終幕した『ONE PIECE』は、2023年に入りさらに勢いを増している。最新話でも重要な布石が次々と打たれており、物語の熱はグングンと上昇中だ。
2023年の『ONE PIECE』注目ポイントについて、ワンピース研究家の神木健児氏に話を聞いた。
「2023年の『ONE PIECE』は、注目ポイントだらけです。これまでの『ONE PIECE』は色々な場所で様々な事件が起こる、横軸の展開が中心でした。しかし今年の『ONE PIECE』では現在そして過去の多くの出来事や事件が繋がり、空白の100年についても徐々に明かされる、壮大な歴史を紡ぐような縦軸のストーリーが多くなると思います。尾田先生は『ジャンプフェスタ2023』に寄せたコメントで、『最終章と煽ったけど、言うほどあっという間には終わらない』と話していました。今年中に終わることはないでしょうけど、間違いなくストーリーが大きく進む1年になると思います。
また尾田先生はコメントで、今年の『ONE PIECE』にタイトルを付けるなら、『大・混・戦』だとも語っています。尾田先生自身が明かしているので、ポイントはこの一言に尽きますよね。最新話でもガープと黒ひげが拳を交えようとしていますし、キッドは巨人の戦士が住むエルバフに到達しました。近々明かされそうな伏線もたくさんあります。火ノ傷の男は何かの物語のきっかけになる存在だと思うので、割とすぐに正体が明かされるでしょう。またウィーブルなど確実に再登場するキャラもいますし、クロスギルドの動向もまだまだ気になります。2023年の『ONE PIECE』は、これまでの物語では1つのエピソードを使って描いていた強者同士のビッグマッチが連発する、熱いストーリーになるかもしれません」
最新話では、かつて最悪の世代No.1の懸賞金額を誇った、“あの男”の動向に注目が集まった。
「ワノ国を出港するルフィ、ロー、キッドは、それぞれ別の方向に進みました。その後ルフィやローの行く先に何があったのかは描かれましたが、キッドのワノ国出港後は描かれていませんでした。そして最新話にて、キッドがエルバフに到達したと判明しています。エルバフは巨人の戦士種族が生きる、世界一の強国と名高い王国です。普通に考えれば、好戦的なキッドはエルバフで一悶着起こしそうです。しかし彼はビッグ・マムことシャーロット・リンリンを倒した男であり、エルバフとリンリンには大きな因縁があります。そう考えると、キッドがエルバフの戦士を仲間にする可能性もあるでしょう。もちろん歴史を知る意味が大きいですが、ルフィたちは一時でもベガパンクを船に乗せ、もう一段階強くなると思います。キッド海賊団もそれと同じように、エルバフの戦士を仲間に加えさらに厚みを増すのかもしれません。もし彼が本当にエルバフと手を組めば、四皇以上の強敵になる可能性もあるでしょう」
また縦軸と言えば、気になるのが我らがルフィと恩人の再会時期だろう。