人気声優でプロ雀士の伊達朱里紗、SNS上で「かわいい」と話題のイラストも秀逸「小さい頃は漫画家になりたかった」
近年、マルチに活躍する多芸多才な声優が増えている。プロ雀士・Mリーガーとして活躍する伊達朱里紗はまさにその筆頭格といえよう。そんな伊達は、実はイラストも得意なのだ。これまでもTwitterに何度かイラストを投稿しており、ファンの間では「かわいい」「上手い」と話題になっていた。前回好評だったインビューに続き、イラストを描く醍醐味とは何か。伊達朱里紗のインタビュー第2弾をお届け。伊達本人に深掘りしてみた。
子どもの頃は漫画家になりたかった
――伊達さんが描いたイラストをTwitterで拝見しましたが、とても上手いですよね。最近の声優さんはイラストを特技にする方が多い気がしますが、なぜなのでしょうか。
伊達:それはきっと、みんなオタクだからでしょうね(笑)。私も子どもの頃からアニメ好きでしたし。アニメを見ていると、やっぱり一度は二次創作をしたくなるんですよ。
――イラストを描きはじめたきっかけは何でしょうか。
伊達:私のおばあちゃんが絵を描くのが好きで、その影響で4~5歳の時から絵を描いたり、工作をするのが好きだったんです。幼稚園のときの工作でピンクの河童を作ったときは、母が衝撃を受けていました。
――それは凄い! 河童を作っただけでも驚きなんですが、なんでピンクなんですか?
伊達:覚えてないですよ~(笑)! でも、モノを描くとか、作ったりするのは本当に大好きだったんです。小学生低学年の頃には、画家か漫画家になりたいと思っていました。進研ゼミで赤ペン先生のシールをためて、漫画家セットをもらったこともあります。でも、小学6年生くらいになると声優に興味を持って、早くも漫画家は諦めてしまいましたね。
――それはどうしてですか?
伊達:今思えば、性格が向いていなかったんだと思います。例えば漫画を描くときはプロット、ネーム、ペン入れをする過程がありますよね。私は早く描きたくて、最初からいきなりペン入れをしてしまうんです。それで完成させればいいのですが、4ページ目くらいで疲れて辞めちゃう(笑)。この飽きっぽい性格のせいで、漫画家は難しいなと思いました。でも、絵を描くことは止めなくて、気づけば漫画ではなくイラストにシフトしていましたね。
お母さんも創作を応援してくれた
――イラストはどんなものを描いていたんでしょうか。
伊達:中学生の時は美術部に入っていました。お母さんが好きなことをやらせてくれる人だったので、絵に関しても応援してくれたんですよ。コピックを使って絵を描いていましたし、お母さんがフォトショップをパソコンに入れていたので、『BLEACH』、『ひぐらしのなく頃に』、『ローゼンメイデン』などのキャラクターを描いていました。最初はマウスでぎこちなく塗っていたのですが、途中からペンタブレットを導入して本格的に描き始めましたね。
――イラストは周りに見せたり、発表などはしていたのでしょうか。
伊達:高校生のとき、仲の良かった2人の女の子と二次創作のホームページをやっていて、描いたイラストを載せていました。もちろん、名前はペンネームですよ(笑)。
――最近は、イラストを水彩色鉛筆で描かれることが多いと伺っています。画材としての魅力は何でしょうか。
伊達:CGでイラストを描いているうちに、やっぱりアナログの感じが好きだなあと落ち着きました。水彩色鉛筆ならではのタッチや特性も魅力ですね。塗った後に水がついた筆でのばしたり、いろいろと工夫ができるんですよ。色を塗っているときは、ご飯も食べずに無心で楽しめるんです。
絵は仕事にしないようにしています
――伊達さんの凄いところは、声優も、雀士も、好きだったことを仕事にして夢を叶えている点です。いつしか、絵も仕事にしてしまいそうな気がします。
伊達:絵は仕事にしていないし、したくない部分があるんです(笑)。おっしゃる通り、声優も、雀士も、好きなことが仕事になっていますが、そのせいで感じるストレスもありますし。だから、絵は趣味としてずっと続けていきたいんですよ。
――声優、そして雀士と多忙を極める伊達さんですが、最近はイラストを描く時間はあるのでしょうか。
伊達:残念ながら、最近は忙しくて描けていないんです。何日かゆっくりと休みが手に入ったら近所の公園に愛犬と一緒に出掛けて、のんびり絵を描きながら、自分の時間を過ごしたいと思いますね。イラストも何か完成したらUPしたいなと思っていますので、ぜひTwitterをチェックしていただけると嬉しいです。
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