サッカー日本代表、スペイン撃破に漫画公式&作者からもコメント続々 ジャイキリ綱本「このストーリーは書けない」

 サッカーW杯カタール大会に出場している日本代表が12月2日、強豪・スペイン代表に2-1で逆転勝ちを収め、決勝トーナメントへの進出を決めた。初戦のドイツ代表に続く今大会2度目の“ジャイアントキリング”に、日本中が沸いている。

 そんななか、サッカー人気を牽引してきた漫画の公式&作者のSNSでも、勝利を祝うコメントが続々投稿されている。戦術論をベースにしたリアリティのある物語に定評がある『GIANT KILLING』の原作者・綱本将也は、「このストーリーは書けない。書いても嘘っぽいし。」と脱帽。一方で「世界一のフォワードを育成する」という刺激的なプロジェクトを描き、アニメも好評を博している『ブルーロック』の公式Twitterアカウントは、「日本1位通過あああ!!ニッポン!!すげえええ!!!!すごすぎる!!!!!!」と興奮気味のコメントとともに、勝利後の高揚感にぴったりの一コマを掲出した。

 同じくアニメが大ヒットを記録している『アオアシ』の作者で、ドイツ戦を現地で見届けていた小林有吾は、「ドーハの奇跡」という言葉を撤回し、「追いつめられても、批判されても、自分達のやるべきことを徹底してやり通せられるのは強者のそれです。奇跡なんかではないです!」というコメントを添えて、ガッツポーズをする主人公・青井葦人のイラストを投稿した。

 また、サッカー漫画として伝説的な人気作のひとつ『シュート!』の作者・大島司の公式Twitterでは、スタッフが原作の1ページをアレンジして、久保嘉晴が堂安律に電話で「今日の試合は左を使え」とアドバイスを送る漫画を掲出。「試合前に電話しておいて良かったですね。久保さん。」と、作中屈指のスターに語りかけた。

 野球界では、メジャーリーグで投打ともにトップクラスの活躍を見せる二刀流・大谷翔平の登場で“現実が漫画を超えた”と話題になったが、綱本将也が「このストーリーは書けない」とコメントしているように、このW杯で、サッカーでもそう言って差し支えない状況が生まれた。もしかしたら今後のサッカー漫画がドラマ作りに困ることもあるかもしれないが、ここまで来れば「日本代表がW杯優勝」という“小説より奇なり”な現実が訪れることを祈りたい。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる