一見上手な働く女性のイラストがプロの添削で劇的変化 ポイントは身体のバランスと細部への意識にあり

 元週刊少年漫画誌の連載作家・ペガサスハイド氏が自身のYouTubeチャンネルで「【【イラスト添削91】OL女性をうまく描くコツ! 一見上手なイラストもプロが見れば…?」と題した動画を更新。すでに上手に見える、働く女性をモチーフにしたイラストがプロの手で改善していく様子に、視聴者から多くの反響が寄せられている。

 YouTubeにて、視聴者から寄せられた一見上手な漫画やイラストをプロの目線で細かく添削しているペガサスハイド氏。解説のわかりやすさとともに、あくまで本人の長所を生かすアドバイスが心地よく、自分では絵を描かない人も楽しく視聴できるのが特徴だ。動画でイラストや漫画の添削を行うクリエイターは少なくないが、そのなかでも高い人気を誇り、チャンネル登録者数は15万人を超える。

 今回はイラストレーター志望だというカイトさんから寄せられた、「宮崎菜々」(19歳・女性)というオリジナルキャラクターのイラストを添削することに。「髪・手・服・影・ポーズが上達しません」とのコメント付きでの応募だったが、ビジネススタイルで大人の雰囲気がよく出ており、すでにとても上手に思える。

【イラスト添削91】OL女性をうまく描くコツ! 一見上手なイラストもプロが見れば…?

 ハイド氏も、「落ち着いた性格。人に仕事を教えるのが上手」「ペットのハリネズミと遊ぶのが1番の楽しみ」というキャラクター設定にフックがあり、それが絵にしっかり出ていることを高く評価。「明るい」「優しい」など、ふんわりとした設定で描き始める人が多いことに触れ、想像力を膨らませることに大切さを説いた。ヘアスタイルやショルダーバッグ/ベルトなどの小物にも研究の跡が見られる。

 それでは、このイラストをブラッシュアップするために何が必要か。詳しくは動画を観ていただきたいところだが、ハイド氏は、手足のバランスに注目。指摘を受けてあらためて絵を見てみると、確かに顔のサイズに比べて、手と足が小さいように思える。このバランスをチェックするポイントは、身体を隠して顔だけをじっくり見て、その後にパッと手や足に目を落としたときに、違和感がないかどうか。そのことで、顔と比較して他のパーツが小さかったり、大きかったり、ということがわかりやすいようだ。

 また、ハイド氏が常に伝えてきたポイントとして、人物だけでなく、小物を正確に描く意識の重要性も語られた。さらに、本当に上手い人の絵が細部までパリッと整って見えるのは、一本一本の線が立体的だからだという。素人がパッと見ただけではわからない、上級者の技術を言語化されていく。

 そして仕上がった添削後の絵は、まさにプロという美しさ。クリエイターを目指す人はもちろん、漫画やイラストに対する審美眼を磨きたい人も、ぜひ動画をチェックしてみよう。

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