【ONE PIECE考察】『FILM RED』だけじゃない! 研究家が選ぶ、名作ONE PIECE映画たち

「『ONE PIECE』らしいワクワクドキドキした雰囲気を味わいたいなら、『デッドエンドの冒険』がおすすめですね。設定もストーリーも、ワクワクドキドキして最後はグッとくる感じが本当に『ONE PIECE』の良さを凝縮した感じです。覇気とかはまだないのですがそれがシンプルで、特に初期の『ONE PIECE』が好きな人は絶対にハマります。逆に『ONE PIECE』っぽさがない映画ならではの作品を楽しみたい人は、ぜひ『オマツリ男爵と秘密の島』を観てほしいです。この作品は細田守さんが監督をやっていて、ポスターとか始まりとかは凄く楽しそうなんです。でも実際はめちゃくちゃ不気味で、普通にしっかりと怖いです。そういう雰囲気って『ONE PIECE』にはないじゃないですか。賛否両論はある映画なんですけど、新鮮な『ONE PIECE』を観れる映画はと聞かれたら1番最初に頭に浮かびます。また映画の中には、原作のエピソードを2時間にまとめた作品もありました。原作をまとめた映画は、やっぱり原作を超えられないので割と賛否の否が多くなる傾向にあります。しかし『エピソードオブチョッパー+冬に咲く、奇跡の桜』では、原作の良さがしっかりと出ていると思いました。原作とは違いロビンやフランキーが登場するのですがそれも違和感がなく、新しい敵キャラも面白く魅力的です。チョッパーのエピソードは皆が大好きで、それをもう一度新鮮な気持ちで楽しめるのがいいですね。家族で観る場合や子供と観る場合は、『エピソードオブチョッパー』が1番おすすめです」

 歴代最高潮の盛り上がりをみせる劇場版『ONE PIECEシリーズ』。「FILM RED」を鑑賞して興味が湧いた人は、ぜひ他の作品にも手を伸ばしてみてほしい。

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