『合コンに行ったら女がいなかった話』　男装女子との新感覚ラブコメディ漫画に心身ともに癒される

SSRのプリンスあらわる……！！！

　物語は、男子大学生の常盤（トキワ）が同じゼミの蘇芳（スオウ）さんに誘われ、3対3の合コンをするところからはじまる。友人の萩（ハギ）、浅葱（アサギ）とともに、はじめての合コンに常盤は浮足立っていた。しかし、店で待ち構えていたのは、花が舞う背景が妙に似合う、キラキラと眩しいイケメン3人組。さらっとスーツを着こなし、談笑する姿も美しい。こんなんSSRのプリンスやん……。ちなみに筆者はすでにこの段階で、「あ、真ん中に座っている黒髪の人、好き」ってなった（早い）。

　部屋を間違えたのかとおろおろとしていた常盤たちだが、その黒髪の男性に声をかけられる。

 「何してるの？」「待たせるとはいい度胸だね」

　あ……声が蘇芳さんだ。どゆこと！！！？？？　と常盤はさらに混乱。どうやらバイトが忙しくて着替える時間がなかったようだ。バイトとは、男装BARの。

　男装女子。凛としたその姿や仕草には、男性の佇む姿とは少し違ったる魅力を感じるものだ。

 「なんか思ってたのと違うーーー……」と心の中でうなだれる常盤たち。それでも合コンは蘇芳さんを中心に進んでいく。王道の王様ゲームでは、ほっぺにちゅーしろだの、ワイワイキャッキャッとなんだかんだ楽しそうだ。

　常盤たち3人は戸惑いながらも、「まてまてまて落ち着け俺 イケメンだと思うから動揺するんだ この人は蘇芳さん！　男じゃなくて女！！　何も怖がることなんてな…」

「いやそっちのほうがアウトだろ」と無理やり落ち着こうとして、常盤の頭がついに爆発して思考停止。

　蘇芳さん、この美しい顔面でぐっと距離を近づけてくるとか、積極的で気づいたときには逃げ道がないところとか、ちょっと天然？　ツンデレ？　ややヤンデレ？　っぽいの全開とか、いろいろと最強すぎるんだが……（混乱）。筆者の頭も常盤と同じくボンッと爆発しそうだ。好き。しかも、1巻後半では女性姿の蘇芳さんも登場する。筆者はどちちの蘇芳さんも推せる！！！