『ルリドラゴン』少年ジャンプ注目作に癒される日々 龍と人間のハーフ女子高生のかわいい日常

週刊少年ジャンプにて6月13日発売の28号から連載がスタートした『ルリドラゴン』(眞藤與)。増刊「ジャンプGIGA」に掲載、ボイスコミックがYouTubeで累計200万回再生された作品が満を持して登場だ。

 ある日、目が覚めたらツノが生えていた女子高生の青木ルリ。驚き、母に見せると「まあ あんた半分人間じゃないしな」とサラリ。父親にもツノが生えていた、実は龍。ルリは人間と龍のハーフなのだ。

 ツノが生えただけではなく、今度は学校の教室で火を噴いてしまったり……。戸惑いながらも、友人たちと学校生活を送っていく。

火を吹くルリを受容する優しい世界に好感

 ツノが生えて戸惑いながらも登校したルリ。クラスメイトに怖がられたり、敬遠されたりするかと思いきや、意外と普通。というより、ツノに興味津々だ。もしかしたら、こっそり怖がっているクラスメイトもいたかもしれないが、わざわざ強い言葉を投げつけてこない。なんて優しい世界……! そんな、ツノを生やして学校に行ったりしたら、当然嫌な思いをするのでは、と思っていたのが恥ずかしい。

 しかし、その後、くしゃみと共に火を噴き、前の席に座る男子生徒の髪を燃やしてしまう。その際に、自分の喉を焼き、血を吐くルリ。休みを余儀なくされるが、休んでいる間に火の噴き方をマスターし、驚異の回復力を実感し、ドラゴンの娘だということを自覚する。

 そうなってくると、学校へ行く気持ちが少しくじけてしまう。学校へ行きたくない。自然な気持ちの流れかもしれない。しかし、母のおせっかいで親友のユカが家に迎えにくる。渋々ながらも登校したルリを待っていたのは、やっぱりルリの生態に興味津々なクラスメイトたちだった。

今のところ、登場人物はいい人ばかり

 父親が龍で、ある日突然、ツノが生えるという設定を聞くと、しっかりとしたファンタジーものを想像してしまうが、第6話までを見ると、ルリの学校生活がメインだ。他人への苦手意識が先行するが、人付き合いはうまいというルリ。その設定もなんだか新しい。

 そしてルリを見守るユカの視線が優しい。ひねくれた目線だと、急に親友がチヤホヤされるようになり、自分以外にも友達が増えたら僻んだり、嫉妬したりするのでは!? と心配になるのだが、ユカは「ルリは人に好かれるからいっぱい人と関わったほうがいいよ」と言う。

 一方で、ツノを男子にも気軽に触らせていることにはちゃんと止めるバランス感覚の良さ。

 また、そんな中で大人である担任もルリを特別扱いしたりしないのもいい。
 もしかして『ルリドラゴン』の登場人物、いい人ばかり!?

大ヒットの予感?

 2022年7月25日発売の週刊少年ジャンプ34号ではセンターカラーで登場。また同日には『ルリドラゴン』の公式アカウントの開設、公式LINEスタンプがリリースされた。

 さらに、34号の『僕とロボコ』では『ルリドラゴン』のパロディが展開されている。早い段階からの注目度が高いことがわかる。ただファンが気になるのは休載が多いこと。SNSでは「生きる気力がなくなった」「このまま終わることだけはやめて」といった心配や不安の声が多数上がっている。

 最新話が6話ということで、まだまだこれからの展開は読めない。ルリの父親である龍は登場するのか、龍の遺伝を受けたルリがこれからどのように変化していくのか、周りの反応は……など、注目ポイントは満載だ。今なら間に合う。早く読もう。

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