【漢字】「虫へんに音」はなんて読む? 難しい読みもすんなりわかる『漢字はコワくない クイズ120問』が面白い

難しい読みもすんなりわかる『漢字はコワくない クイズ120問』

 大人になっても読めない漢字や語源のルーツはわかないものが多くあるもの。知れば知るほどその魅力や奥深さにはまっていくのが漢字の世界。そんな漢字の多様性と変遷を研究している国語学者・笹原宏之による注目書籍『漢字はコワくない クイズ120問』の発売が7月27日に決定した。

 本書は東京新聞・中日新聞の日曜朝刊別冊「サンデー版」で10年以上にわたり連載されている漢字クイズの「スペシャル」コーナーから120問を選りすぐり、解答と解説を大幅に加筆したもの。丸暗記式では分からない、漢字の本当の面白さを再発見できるはずだ。

 版を重ねて好評を博した第1弾『漢字は生きている』に勝るとも劣らない難問を揃えている内容となっている。数多ある漢字から選りすぐった120問は解き応えたっぷりだ。1ページに2問の漢字クイズがあり、ページをめくるとすぐに答えと解説が読めるようになっている。誰かに話したくなる漢字のウンチクが満載だ。コンテンツは、漢字の「書き方」「形」「読み方」「意味」、そして「世界の漢字」の5章で構成されていて、丁寧な解説でスッキリと理解できるように編集されている。

 ちなみにタイトルの答えはコオロギ。詳しくは本書を読んでみよう。イラストや写真、図表が加わり、漢字が苦手な人でもぐっと身近に面白くなるはずだ。

【著者紹介】
笹原宏之(ささはら・ひろゆき)
1965年、東京生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授。漢字の多様性と変遷を研究している国語学者、博士(文学)。文部科学省「常用漢字」、法務省「人名用漢字」、経済産業省「JIS漢字」などの策定・改正に携わる。著書に『日本の漢字』(岩波新書)、『方言漢字』(角川ソフィア文庫)などがあり、『国字の位相と展開』(三省堂)で金田一京助博士記念賞、立命館白川静記念東洋文字文化賞を受賞。

【書誌情報】
『漢字はコワくない クイズ120問』
著 者:笹原宏之
発売日:2022年7月27日
定 価:1320円(本体1200円+税)
仕 様:B6判変形、並製、144ページ
ISBN  :978-4-8083-1073-8
発 行:東京新聞

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