浅生鴨短篇小説集『すべては一度きり』 うなぎBOOKSで特典短編小説が手に入るキャンペーン実施

 地域文化商社・うなぎの寝床(福岡県八女市)が運営する「うなぎBOOKS」で販売中の浅井鴨の小説集『すべては一度きり』に、うなぎBOOKSで購入した読者限定で、特典短編小説がもらえるキャンペーンが登場した(※数に限りあり)。

 特典短編小説の企画については、浅生氏と編集者とのアイディアで実現。浅生氏とゆかりの深い書店に各店オリジナルの書き下ろしの特典小説がついているそうで、うなぎBOOKSは、浅生氏と本間(うなぎBOOKS・店長)との交流から実現に至ったという。

 『すべては一度きり』は、不思議でじわじわクセになる、 摩訶不思議ショートショートの50篇が掲載。

「いやあ、年明け早々に本当に申しわけないんだけどね。ちょっとばかり問題が起きて」「年明けって、まだ明けてませんよ」「それが問題なんです」
表題作「すべては一度きり」より

 『すべては一度きり』は、初日の出の操作ミスで起きた元旦の奇跡を描く表題作「すべては一度きり」や社会格差が具現化した世界で4階から11階への異例の昇進が決まった男の末路「ジャイアント・コーン」、持て余した土曜日を引き取る時給2万円の「悪くない仕事」、見知らぬ女性から執拗にイカリングをすすめられる「特殊な環境」など、おかし楽しい世界でフツウの人々のエモーショナルが爆発している。特典短編小説がついているこの機会に、浅生作品に触れみては。

■著者情報
浅生鴨(あそう・かも)
作家、広告プランナー。1971年、神戸市生まれ。たいていのことは苦手。ゲーム、レコード、デザイン、広告、演劇、イベント、放送などさまざまな業界・職種を経た後、現在は執筆活動を中心に、広告やテレビ番組の企画・制作・演出などを手掛けている。主な著書に、『中の人などいない』『アグニオン』『二・二六』(新潮社)、『猫たちの色メガネ』(KADOKAWA)、『伴走者』(講談社)、『どこでもない場所』(左右社)、『だから僕は、ググらない』(大和出版)、『雑文御免』『うっかり失敬』(ネコノス)、近年、同人活動もはじめ『異人と同人』『雨は五分後にやんで』などを展開中。座右の銘は「棚からぼた餅」。最新作は『あざらしのひと』(ネコノス) 。

■書籍情報
著者:浅生鴨
装幀:名久井直子 装画:ナミサトリ
定価:本体定価:本体1800円+税
四六判並製/352ページ
2022年5月30日 第一刷発行
978-4-86528-074-6 C0093

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