映画『恋は光』が本日公開 キャンパスライフが高解像度で描かれた、原作漫画の魅力を考察 

『恋は光』の魅力を考察

高い解像度で描かれるキャンパスライフ

 本作は大学を舞台とした日常が描かれる作品としても捉えることができる。

 全7巻のストーリーは5月からはじまり、クリスマスの時期で幕を閉じる。移り行く季節のなか、4人はテスト期間や夏休みを迎え、自動車免許の取得や就職について考えたり、長期休暇が明けると履修科目に悩み、最初の講義はガイダンスだから楽だと感じたりーー。作中では高い解像度でキャンパスライフや大学生特有の心情が描かれる。

 また本作は4人がお酒をたしなむシーンも多く描かれる。行きつけの居酒屋でとりあえず生中をたのみ、枝豆や串盛りといったメニューをつまみながら会話をする。持ち合わせの金額が少ないときには、スーパーマーケットで気になるお酒や総菜を買い込んで宅飲みをする。4人がお酒を飲みながら話に花を咲かせる様子は、大学時代に居酒屋や友人の家で飲み会をした思い出のある人にとって、なつかしさを与えてくれるはずだ。

 作中で北代が話したように、中高生のころは部活動に精を出したり人間関係に苦しんだりと、忙しさを感じていた人は少なくないはず。時間や気持ちにゆとりが生まれやすい期間だからこそ、大学時代は恋愛によって一喜一憂し、誰かと比べて悩み、自身を見つめることができる時間なのかもしれない。

 

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