プロ漫画家が描いたイラストにAIが色塗りするとどうなる? 慎本真先生が検証

 ユニークな実験動画を撮影することに定評のある、漫画家の慎本真(しんもと・しん)氏が、自身のYouTubeチャンネルで「プロ絵師が《自動色塗り》機能で初めてお絵描きしてみた!」という企画動画を公開。その映像を受け、視聴者からは「初心者にはとっても便利なツールですね! 使ってみたいです!」といった声が寄せられている。

 慎本氏は「ゲンロン ひらめき☆マンガ教室」でゲスト講師を務めるなど、技術を伝えることに長けた作家。チャンネル登録者数が50万を超えるYouTubeでは、家族やアシスタントも出演するアットホームな動画を届け、初心者にもわかりやすいイラストや漫画の描き方を伝えている。

 今回の動画は、プロの画力とAIの色塗りセンスが合わさることで、どのような作品が完成するのかという興味深い内容。慎本氏も「私も使ったことがなかったんですけど、これを駆使することができたら、すごく時短になると思うし、何より色塗りが苦手な人もAIに塗ってもらえるわけだしね。どんなものか知りたいよ」と興味津々だった。

プロ絵師が《自動色塗り》機能で初めてお絵描きしてみた!

 使用するソフトは「クリップスタジオペイント」。線画に対し「自動彩色」を選ぶことで、AIが自動で考えて色を塗ってくれるという。さらにざっくり色を指定することもでき、そこからAIが方向性を理解し、その色を綺麗に塗ってくれる機能もあるそう。後者の機能を使ってみて、慎本氏は「ああ~!  すごい。だいぶコレきれいに塗ってくれてるじゃん!」と興奮していた。

 さらにそこから自らの手で微調整を加えていく慎本氏。イラストには“影”こそ表現されていなかったが、基本的にはAIのみで美しく色付けされていた。慎本氏は「影も表現されたら本当にすごいと思う。そういうソフトが生まれたらめっちゃ売れると思う!」と熱を込めた。

 その上で慎本氏は「普段だったら1時間くらいかかるところを10分でここまで持ってこられた。なので、今の状態でもすごい」と絶賛。作業に必要となる時間が1/6になっている時点で、確かに性能の凄さが伝わってくる。

 最後は「初心者には時短になるツールだと思う。使いこなすのはちょっと難しいかもだけど、ぜひ一度チャレンジしてみてください」と結んでいた。最近はイラストを描く上で、iPadなどのタブレットを使用している人は多くいるだろう。そういう意味でもこのソフトが、気になる人はいるのではないだろうか。ぜひ、慎本氏の動画をチェックしてみよう。

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