SLAM DUNK桜木×流川、ドラゴンボール孫悟空×ベジータ……名作漫画に欠かせないライバル関係5選

名作漫画のライバル関係5選

 一般的に「絶対に負けたくない」と感じる人物をライバルと呼ぶ。鬱陶しい存在であることも事実だが、互いに切磋琢磨することで、それぞれの能力を大幅に向上できるのも事実だろう。そんなライバル同士の関係性は漫画の世界でも数多く登場する。作品を盛り上げていた代表的なライバル関係を紹介したい。

星飛雄馬×花形満

 漫画のライバル関係で最も古典的と思われるものの一つが、『巨人の星』に登場した星飛雄馬と花形満である。

 中学校時代からしのぎを削った2人は、甲子園の決勝でも相まみえ、巨人と阪神というライバル球団にそれぞれ入団。大リーグボールを開発する星と、それを打ち砕こうとする花形の対決は、漫画の大きな柱となっていた。

 また『巨人の星2』では、右投手として星が巨人で復活すると、野球界を引退していた花形もトレーニングの末に復帰し、ヤクルトスワローズに入団している。2人はライバルであるものの、互いを認めあい、時には助け舟を出すこともあった。憎み合いではなく、正々堂々とぶつかり合う姿は読者の感動を呼んだ。

 作品では星飛雄馬の姉である明子が花形満と結婚したため、最終的に2人は義兄弟となる。それもまた、数奇な運命といえよう。

桜木花道×流川楓

 平成を代表するスポーツ漫画『SLAM DUNK』。劇中、ライバルとして描かれていたのが主人公の桜木花道と流川楓である。

 花道は、一目惚れをしていた赤木晴子が流川に思いを寄せるような素振りを見せたことから一方的にライバル心を持ち、同じチームでありながら敵意をむき出しにする。クールな流川もそんな花道を意識するようになった。

 仲の悪かった2人だが、バスケットボールの試合で競合と対峙し、敗北の危機に瀕した際には魂のチームプレーを見せて、読者に大きな感動を与えた。犬猿の仲でありながら、心の奥底では互いを認めあった結果として協力することができるようになったのだろう。ライバルが同じチームに所属するという関係性も斬新であり、『SLAM DUNK』人気の原動力とも思えるものだった。

冴羽獠×海坊主

 『シティーハンター』に登場する最強のライバル、冴羽獠と海坊主。かつて2人は戦場で対峙し、獠によって海坊主は両目に致命的な傷を負い弱視となり、最終的に視力を失っている。

 2人は日本で再開すると、ビジネスパートナーのような関係を築いていく。しかし海坊主は獠と決着をつけることも望んでいたようで、決闘をしたこともあった。特に墓場での戦いでは、海坊主が薄れゆく視覚のなか、感覚を頼りに応戦し、獠をあと一歩まで追い込んだ。

 結局2人は海坊主が視力を失ったことや、それぞれのパートナーである槇村香と美樹が懇意であることから、友情のほうが強くなった模様で、ライバル関係はノーサイドとなった。

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