【ONE PIECE考察】モモの助が世界を夜明けに導く? 若き光月家当主の使命を考察

ONE PIECE、モモの助考察

※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。

 2022年5月現在、『ONE PIECE』にて麦わらの一味が新世界に突入してから、多大な時間が経過した。そしてワノ国編の終幕が差し迫る中、パンクハザードから一味と共に行動してきたある人物に注目が集まっている。その人物とは、若き光月家の当主、光月モモの助だ。

 おでんの航海日誌を読んだモモの助は、自分は死んではいけないようだと語り、ヤマトも世界を夜明けに導くのはモモの助だと口にしていた。

 今後の鍵を握るであろう、彼の役割とは一体なんなのか。今回はモモの助の存在意義や正体について、ワンピース研究家である神木健児氏に見解を聞いた。

「ヤマトやモモの助のセリフから、今後モモの助が重要な役割を担うことがわかっています。たしかにモモの助は光月家の当主で、ワノ国にとっては欠かせない存在です。しかし現在の戦闘や作品全体のことを考えると、モモの助には光月家の当主というだけではなく、世界を夜明けに導く、特別な役割、能力があることは間違いないと思います。またミンク族と光月家の深い関係の真相も、まだ明らかになっていない部分です。ミンク族と光月家の関係はおでんとイヌアラシ、ネコマムシから始まったものではなく、もともと絆が深かったと語られました。ミンク族も世界の夜明けを願っている種族なので、絆が生まれたそもそもの理由は非常に重要になるでしょう。またミンク族は人間とは異なる種族であるため、そしてゾウという隔離された環境から鎖国状態になる理由がありますが、現状ワノ国には鎖国を始めた理由が明かされていません。そのため例えば空白の100年でミンク族と一緒に何かを成し遂げ、そこで何かを守らなくてはならなくなったために鎖国をした可能性もあります。そういった事情が明かされれば、開国した後にモモの助がやらなければならないことも見えてくるでしょう」

 ヤマトの言葉から考えるに、モモの助を語るうえで重要になるのはやはり“世界の夜明け”の意味だろう。

「“世界の夜明け”は、ざっくりいうと『希望』のような意味合いであると思われます。夜明けと言われると、やはり1番最初に思い浮かぶのは太陽の存在ですよね。『ONE PIECE』の作中には、魚人島を筆頭に世間と隔離した場所で生きる種族や国があります。そしてミンク族やワノ国は、まさにそういった中の代表例でしょう。ミンク族やワノ国は、自分達の意志で鎖国状態を続けています。しかし本来はワノ国も世界と繋がっていたはずなので、魚人族を含めた彼らが同じ世界で平等に生きられるようになることを、“世界の夜明け”と表現しているのかもしれません。世界の現状を考えると、種族間の差別をなくすには、天竜人を含む世界政府を倒すことが絶対条件ですよね。そうなるとモモの助の真価は、世界政府との戦いの際に発揮されると考えるのが自然です」

 重要人物になるのは間違いない光月モモの助。それでは肝心の彼の能力や正体とはなんなのだろうか。

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