【ONE PIECE最新考察】覚醒するのはゴムゴムの実だけではない? 道化のバギーの可能性を探る

【ONE PIECE最新考察】バギーの可能性

※本記事は本誌最新話の内容に触れる部分があります。

 長年の常識が覆され、ルフィが食べた実の真の名が“ゴムゴムの実”ではなく“ヒトヒトの実 幻獣種 モデル ニカ"だったと判明した『ONE PIECE』。本誌では覚醒したルフィが大暴れし、カイドウと激闘を繰り広げている。

 しかし、別名を付けられたのは“ゴムゴムの実”だけだったのだろうか? ほかにも秘めた能力を持つ悪魔の実があるのではないだろうか? ワンピース研究家である神木健児氏に話を聞くと、他にも可能性を持つ能力者として、黒ひげとともに意外なキャラクターの名前を挙げた。

「『ONE PIECE』の作中には、必ず今後大きな壁となる、もしくは重要な場面で再登場を果たすであろうキャラクターが何人か存在します。その中の1人が、今や四皇の一角となった黒ひげです。今回ルフィの覚醒が描かれ、ゴムゴムの実の正体が明らかになりました。しかし世界政府の敵となる戦士の力が宿っており、別の名を与えられた悪魔の実はゴムゴムの実だけとは限りません。黒ひげは夜に眠らない、悪魔の実を複数食べられるという特徴から、『イヌイヌの実 モデル“ケルベロス”を食べた説』が王道の考察となっています。もし彼が本当に動物系悪魔の実の能力者であるならば、彼が食べた実に太陽の神とは逆に位置付けられる、闇の神の能力が宿っている展開もあるかもしれません。そしてもう1人読者から再登場を熱望されているのが、懸賞金額もそんなに高くなかったのにハッタリと運もあり王下七武海まで上りつめた、道化のバギーです」

 実力で言えばインペルダウンでもLEVEL1に収監されるなど、弱小と言わざるを得ないバギーが、重要キャラとなる可能性について神木氏は語る。

「バギーの姿が初めて描かれたのは、単行本2巻です。登場キャラの中でも相当な古参で、当時ルフィとゾロしかいなかった麦わらの一味を追い詰めてみせます。しかしルフィに敗北した後は、キャプテン・ジョンの宝の洞窟と間違え海軍駐屯地に入ってしまい、海軍に捕まったと判明していました。その後インペルダウンにて再登場、脱獄後は普通の海賊からは恐れられている王下七武海にまでなっています。そしてレヴェリーで王下七武海制度の撤廃が決定され、それ以降の動向は現在明かされていません。

 黒ひげと同様、彼が食べた悪魔の実も特別な力を宿している可能性があるかもしれません。そもそもバギーがバラバラの実を食べた経緯と、ルフィがゴムゴムの実を食べた経緯には共通点が多いんです。まずバギーもルフィも、自分からではなく偶発的に悪魔の実を食べました。2人とも最初は実を食べるつもりはなく、バギーはシャンクスに話しかけられ咄嗟に、ルフィは赤髪海賊団の宴に混じっている際にデザートとして食べてしまっています。またバラバラの実もゴムゴムの実と同じように、敵船から奪ったものです。ゴムゴムの実は世界政府の船からシャンクスが奪いました。バラバラの実もあのロジャー海賊団が、敵船から奪った戦利品です。そもそも悪魔の実は貴重な代物であり、その辺の海賊船を襲ったところで手に入るわけではありません。海賊王に君臨した船長率いる海賊団が手にした悪魔の実なんです。共通点をみても、バラバラの実がゴムゴムの実と同じように重要である可能性はあるのではないかと感じます」

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「書評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる