つづ井さん×ぼる塾が語る、推しのいる生活の楽しさ 「3人で『ドラゴンボール』合宿とかしたい!」
「不思議なくらい生きるの楽しい~!」と、毎日をHAPPYに生きる人気漫画家・つづ井さんによるエッセイコミック『裸一貫! つづ井さん』4巻が、3月9日に発売された。
それを記念して、4月6日に東京・文藝春秋の西館地下ホールにてトークショーを開催。かねてより「つづ井さんの大ファン」である、お笑い芸人・ぼる塾の田辺智加、酒寄希望も駆けつけ、『つづ井さん』シリーズの魅力から、オタク(推し活)あるある、長年の謎である「ちょっとしたパーティー」について……など、約1時間半たっぷりと語られた。
そこで今回は、まさに「ちょっとしたパーティー」と呼ぶにふさわしい盛り上がりを見せたトークイベントの様子と、終了後に3人が話し合ったここだけのアフタートークをお届け!
つづ井さん、おなじみのイヌの着ぐるみ姿で登場!
イベント会場に着くと、聞こえてくるのは『進め!ゴレンジャー』のテーマソング。さらに、ステージ後方の壁には4巻のキャラクター紹介で出てくるイラストが飾られたフォトスポットと、ホームパーティーのような温かな空間が広がっていた。
この日を待ち望んでいた読者の方々が思い思いに写真撮影をして楽しむ姿に、つい頬が緩む。手作り感満載のお花紙やモールの飾りにもグッとくるが、さらによく目を凝らしてみると、中央につづ井さん、ぼる塾の2人の推しのマスキングテープが! これは『つづ井さん』シリーズではすっかりおなじみとなっているエピソード“推しの身長を実感するためのマスキングテープ“だ。
そんな細かな演出でつづ井さんワールドに浸っていると、いよいよトークイベント開催の時間に。拍手が響く中、ぼる塾の2人、そしてイヌの着ぐるみに身を包んだつづ井さんが登場。足元がよく見えないせいかおぼつかない足取りでステージに登ったつづ井さんだったが、定位置につくと頬に手を当てて余裕のポージングを見せる。そのギャップに客席から思わず笑いが起こった。
つづ井さんの連続サプライズに、ぼる塾大興奮!
かねてより『つづ井さん』シリーズの愛読者である、ぼる塾の2人から早速4巻の感想が語られる。「Mちゃんの“いやじゃ!“に、大人になってもダダこねていいんだって思った」(田辺)、「ポテチの話、私もハンバーグでやってた」(酒寄)とお気に入りのエピソードについて話が弾むと、客席も“うんうん“と頷く人多数。
また、舞台俳優からアイドル、アニメとジャンルは異なれど、愛する推しを持つオタク仲間である3人。『十二大戦』『名探偵コナン』『黒子のバスケ』『ドラゴンボール』『弱虫ペダル』『魔法陣グルグル』……と、様々な作品の名前が飛び出し、グッズを収納しきれない悩みを共有したり、抱えきれない愛をSNSの架空アカウントで綴ったりと、推し活トークに華が咲く。
そんな中、つづ井さんから4巻で描かれた「推しの瞳」の宝石が披露されるサプライズが! まるでドラマ『水戸黄門』で印籠をかざすシーンかのごとく、腰に手を当てゆっくりと会場中に見せていくつづ井さん。その堂々たる姿に客席からは大きな拍手が湧き上がる。オリーブ色の美しい宝石をまじまじと見つめた、ぼる塾の2人も「私もほしい!」「一生眺めていられる」とテンションが上がりまくりだ。
さらに、つづ井さんのサプライズはとどまることを知らず、それぞれの考える「ちょっとしたパーティー」を発表し合っている際には、おもむろに着ぐるみを脱ぎ始めなんとチャイナドレス姿に(頭はリアルなイヌのゴムマスクに変身)!
3月下旬にTwitterでつぶやいていたチャイナドレスであることがつながる、見事な伏線回収だ。(参照:https://twitter.com/wacchoichoi/status/1507589208382521349?s=20&t=W6doIb8DfUQRZOpIicotuQ)また、ホワイトボードには「ちょっとしたパーティー」のタイムスケジュール表、そして手元にはフリップボードまで準備する凝り性っぷりを見せつける。
友人や姉、母親からのリサーチも踏まえた見事なプレゼンで聴衆をひきつけ、立派なパーティーを少しずつささやかにすることで「ちょっとしたパーティー」が実現できると熱弁したつづ井さん。そして“「ちょっとしたパーティー」にも着られる服“=「今日を楽しみにしてきました」を表す服だと結論づけ、チャイナドレスがさらに愛しく輝くのだった。
ラストには読者からの質問に直接回答するコーナーも!
大いに盛り上がったトークイベントも終盤、会場に足を運んだ読者からの質問タイムへと突入。どんなタイプを好きになるかという「推しの傾向は?」の質問に「完璧で余裕がある年下」(田辺)、「ピッコロさんみたいな爬虫類系の顔」(酒寄)、「副キャプテンタイプ」(つづ井さん)と三者三様の答えが並ぶ。
また、リモート仮装大会など様々な遊びを繰り広げるつづ井さんに「断られたことは?」という質問も。すると、オカザキさんに「50メートル走は断られたけど、ハードルならいい」という独特なNGラインが明かされ、笑いを誘った。
話を聞けば聞くほど、いつでもどこでも人生を最大限に楽しもうとするつづ井さんと、そんな彼女のもとに集まってきた個性的な友たちの微笑ましい関係性に心がほっこりする。そして『つづ井さん』の絵日記(エッセイ)シリーズを読むたびに、その一員に入れてもらえたような気分になったが、こうしてトークイベントで直接つづ井さんに会うことでさらにその感覚が強くなったような気がする。
ぼる塾という新たな仲間も増え、ますますにぎやかになったつづ井さんの周囲。これからも変わらず人生を楽しむ姿を届けてほしいと願うばかりだ。そんな幸せのおすそ分けをしてもらったトークイベント。その直後に繰り広げられた3人のアフタートークも、続けてご堪能いただきたい。