女優・伊原六花が10代最後の写真集に込めた思い「たった1年でも人間は変われる」

伊原六花が語る、10代最後の写真集

日々、変化している

――本作に収録されているイラストは、いつ描かれたんですか?

伊原:全ての撮影が終わったあとです。「昔から絵を描くのが好きなんです」とお話をしたら、じゃあ、描いたイラストも載せようかって。

 ちょうど、絵を描くためにiPadを購入したタイミングでもあったんです。デジタルで絵を描くのは初めてだったので、いろんな種類のペンを使い分けるのが難しかったです。それに、これまではほとんど鉛筆で絵を描いていたから、色を塗ったこともなかったんです。よく絵を描くとはいっても、新しい挑戦に近かったです。

――色がつくだけで絵の雰囲気も変わりますしね。ひとつのイラストを完成させるのに、どれくらいの時間がかかったんですか?

伊原:何時間だろう?ほぼ、一日かけて描いていた気がしますね。まるで画家でした(笑)。人生でいちばん集中した時間だったかもしれないです。


――そんなイラストも入った本作は、伊原さんにとってどんな一冊になりました?

伊原:アルバムです。どのシーンにもエピソードがありますし、数年経ってから見返しても、当時の状況や感情を全部思い出せる気がします。イラストも、数年後にはきっと「今ならもっとうまく描けるのに」って思うんだろうなぁ。不慣れなデジタルで、今出せる100%の力を込めて描いたイラスト。拙さもまた味ですよね?

――いやいや、初めてとは思えないほどのクオリティですよ。

伊原:ありがとうございます(笑)。でも、改めて一冊を振り返ると、1年間の変化を実感します。たった1年でも人間は変われるものなんだなぁと感じる瞬間が多々あったのですが、こうして写真に残っていると客観視できるというか。日々コツコツ積み重ねていく大切さを証明してくれた一冊でもあります。

 最近は、家にいる時間が増えましたし、何でもない日々を過ごしている気になってしまいますけど、特別大きな出来事がなくても、目の前のことを一生懸命やるだけで、変化は起こるんですよね。その意識は、今後も忘れずに持っていたいと思います。本作を手に取ってくださった方には、私の変化を見ていただくと同時に、ご自身の変化も感じてもらえると何よりです。例え小さなことでも、何かを続けていれば変化があると思います!

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