ダイエット&体型維持の必読書? エクササイズ漫画『好きピのために腹筋割りたいギャル』が腹筋に効く
コロナ禍で体重が7キロ増えた。一時的に極端な食事制限のダイエットをして3ヶ月で5キロ落としたが、すぐにリバウンドしてしまった。
リバウンドの原因は、おそらく痩せた体を維持し続けたいというモチベーションが低かったからだろう。そして、その予想を確信にした漫画があった。輪立さく著の『好きピのために腹筋割りたいギャル』 (少年マガジンエッジコミックス)だ。
ギャルノリなエクササイズ漫画
『好きピのために腹筋割りたいギャル』 は、主人公の原田シノが、同じ大学の筋トレYouTuber・マジ本に恋をし、彼の理想とする「腹筋が美しい女」になるために努力するエクササイズ漫画だ。
ギャルと真面目なYouTuberのやりとりを通して、「腹筋を割る」に重点を置いた真面目な解説も豊富だ。腹筋を割るための上級エクササイズである「ストレートレッグレイズ」、普段の生活にも取り入れやすい「ドローイン」、皮下脂肪の減らし方や低糖質のレシピなど、ストーリー仕立てでダイエットを学ぶことができる。
そういった減量や体づくりの情報は雑誌やネットでも簡単に調べられるが、外出先での食事メニューのチョイスやサウナの活用法など、ギャルの生活や交友と絡めながら理想の腹筋に近づいていくので非常にわかりやすく、自分ごととして考えやすいのだ。
モチベーションを高めてくれる
原田シノは努力家だ。それもそのはず、好きな人に振り向いてもらいたくて、腹筋割りに挑んでいるのだから。しかも、彼女にはマジ本と一緒に海にいくという明確な目標もある。
エクササイズは始めるのは簡単だが、続けるのが難しい。続けるためには仲間を増やしたり、日々の成果を人に見てもらったりしながらモチベーションを高めるのが良いとされる。
しかし、人を避けて行動しなければならない昨今の状況下では、エクササイズ仲間を作ることは難しい。遠隔で一緒に運動をしようとも足並みをそろえ続けることは容易ではない。これは筆者のケースなのだが、仲間のうちの誰かが何らかの理由でエクササイズをスキップし始めると、なし崩し的にやめる。仲間意識が働いて、なんとなくみんなやめてしまうのだ。
仲間がいることは素晴らしいが、常にプラスに働くとは言えない。時には、ひとりでコツコツ進めた方がいい場合もある。だが、孤独なエクササイズは意識を高く持ち続けるのが難しいのだ。
筆者は、定期的に『好きピのために腹筋割りたいギャル』 を読み直している。なりたい自分に向かって筋道立てて努力し、望みを叶える原田シノの姿を見ると、筆者のように明確な目標がなくても、シノの充実感が羨ましくなって、なんとなく頑張りたい気持ちになるからだ。彼女は私のインスピレーションのひとりだ。