幼馴染が全く別の”ナニカ”にすり替わってしまったら……? SNSで話題沸騰『光が死んだ夏』の不気味な切なさ
ホラーか、ブロマンスか
以前のように学校で一緒に過ごし、時には光の体に触れるなど、違和感を感じながらも以前より密な友情関係を育んでいく2人だが、物語が進むにつれ作中に漂う不気味な空気は一層増していく。
はっきりとした化け物のような存在やグロテスクなシーンは登場しないものの、ふとした瞬間のセリフや表情で見せる”静かな恐怖”は作者・モクモクれん先生のなせる技。また、繊細な筆致によって描かれる、2人がふとした瞬間に見せる喜び、切なさや葛藤が滲み出る顔色も見どころの一つだ。
先日3月4日に単行本の第1巻が発売されたばかりの『光が死んだ夏』。ホラーか、ブロマンスか。どちらの顔も併せ持つ新感覚の本作をぜひ読んでみてほしい。