イラストで生計を立てる近道は「モンスターを描く」こと? 人気イラストレーターが描いたクリーチャーがすごい
普段はかわいらしいキャラクターを生み出し、それを生業としているプロのイラストレーターが、ある意味で原点回帰。“見るとゾッとするような気持ち悪いクリーチャーを描くとどうなるか”という実験的な動画をYouTubeで公開した。
動画をアップしたのは、「ポケモンカード公認イラストレーター」としても活動するさいとうなおき氏だ。さいとう氏のチャンネルは2019年10月1日に誕生し、以降、着実にファン数を拡大、現在では登録者数90万人超を誇る(※3月7日確認時)。視聴者のイラストに対して上達のためのアドバイスを送る「気まぐれ添削」も人気コンテンツだ。
動画の冒頭でさいとう氏は「さいとうなおきさんって昔気持ち悪いクリーチャー描いてたけど、流石にもう絵柄変わりまくってるし今は描けないだろうな~」というTwitterの投稿を見かけたことを視聴者に報告した。実際にさいとう氏はグロテスクなクリーチャーを描いていた時代があったという。しかし、ここ10年ほどはイラストのテイストを大きく方向転換させ、かわいいイラストを描くことを得意としている。
それからさいとう氏は「さすがに時間も経っているし昔のようなイラストが描けないと思われて当然。僕自身もちょっと描けるか自信ないので、今回はいつものかわいいイラストは封印して、気持ち悪いクリーチャーを描けるのか検証してみたいと思います」と動画の趣旨を明かした。
さいとう氏はクリーチャーを描き始めると、久しぶりとは思えないほど、テンポよく作業を進めた。「うわぁ、気持ち悪い……」「僕こういうの苦手なんですよね……」と呟きつつも、どこか楽しそうだ。
そんな過程を経て出来上がった作品は「ゼリーワーム」ちゃん。結果は「結構よく描けた。なんなら前よりも上手くなっている感じすらありますよね」とのこと。さらに「かわいさとキモさって相反関係にありますからね。“かわいさ”とできるだけ離れたキャラにすることで、気持ち悪い作品が描けるんです」と説明した。