一見上手な富士山のクレヨン画、プロ絵画講師の添削でどう変化? 意外なポイントに海外からも称賛の声
海外人気を広げている、水彩画家&絵画講師の柴崎春通氏が運営するYouTubeチャンネル「Watercolor by Shibasaki」。動画が公開されると、コメント欄には外国語の声が並ぶ。字幕機能が充実しているため、国を問わず、アート好きな人々がストレスなく視聴することができるのだろう。
柴崎氏は、1970年に和光大学芸術学科を卒業し、2001年には文化庁派遣在外研究員としてアメリカに留学。「The Art Students League of New York」等で水彩の研究を行っていたキャリアを持つ。そんな“おじいちゃん先生”こと柴崎氏は視聴者から寄せられた絵画を添削し、その映像をYouTubeで公開している。
2月16日に公開された動画では、柴崎氏が日本の美しい景色の象徴ともいえる富士山のイラスト添削を行なった。イラスト主は19歳、クレヨンを使って描いたという。柴崎氏はこのイラストを見てまず「良いですね。もう描きたいものがバンッと見えて、いかにも若者の絵らしい率直な感じがします」とコメントした。
その上で始まった添削。柴崎氏は「柴崎が直すとしたら、やっぱりこの大切な富士山をどうやって目立たせるか。それとこの脇役の木々をどのように副次的なものとしてこの絵作りに役立てていくかだと思います」とポイントを明かした。
柴崎氏は元のイラストの良さを最大限に活かしつつ、富士山に別の色を加えていった。ぼんやりとピンク色を加えることで、どこかあたたかさを表現。「こういう遊びをすると楽しさが倍増するかもしれませんよ」と言っていたが、想像力を働かせることが大事ということだろう。さらに明るいところと暗いところがはっきりとするようにそれぞれを強調し、また一部分をぼかすことで立体感や空気感を存分に表現した。