電車を描いた水彩画、プロ講師の添削でどう変化? “おじいちゃん先生”こと柴崎春通氏が人気拡大中

 各種アプリやウェブサービス、SNS等の隆盛により、漫画やイラストを発表する場が急増し、ウェブ発の人気作品も多く登場するようになった昨今。プロを目指し、ステップアップしたいと考えるクリエイターも増えており、そんな“漫画家/イラストレータの卵”の悩みに応える「添削動画」が流行している。その中でもよりアカデミックな「絵画」というカテゴリの添削を行い、チャンネル登録者数を爆発的に伸ばしているのが柴崎春通氏、通称「おじいちゃん先生」だ。チャンネル登録者数は100万人に迫ろうとしている。

 柴崎氏は、1970年に和光大学芸術学科を卒業し、2001年には文化庁派遣在外研究員としてアメリカに留学。「The Art Students League of New York」等で水彩の研究を行っていたキャリアを持つ。ハッシュタグには「#おじいちゃん先生」の文字が。そんなおじいちゃん先生こと柴崎氏は視聴者から寄せられた絵画を添削し、その映像をYouTubeで公開している。穏やかな笑顔と口調が印象的で、“見ていると癒される”と感じている人も多くいることだろう。

 また柴崎氏のチャンネルで特徴的なのは、海外ファンからの支持だ。TikTokフォロワー数日本一を誇るクリエーターのじゅんやは、言語が分からなくても楽しめるエンターテイメント動画を配信し、海外からの高い支持を得て、YouTubeのチャンネル登録者数も飛躍的に伸ばしたが、コメント欄に多くの外国語が並ぶ、柴崎氏のチャンネルにもそういった兆候が見られる。しかもここ最近のYouTubeは翻訳機能が充実しているため、そういった意味でも柴崎氏のチャンネルに追い風は吹いている。実際、今年1月16日の段階ではチャンネル登録者数はおよそ91万人だったが、1月30日の時点で98.5万人を記録。かなりハイペースでファンを獲得していることがわかる。

 1月24日に公開された「【絵画の添削11】パッと見上手な風景画もプロの画家がお直しすると…? ! 電車のある水彩画」と題した動画では、20代の女性から寄せられた「お堀と電車と桜の木」というタイトルの水彩画を添削した。柴崎氏はイラストを見て「素晴らしい」と称賛しつつ、「描きたかったはずの電車があまり目立っていないですね。それを改善していきたいと思います」と語った。

【絵画の添削11】パッと見上手な風景画もプロの画家がお直しすると…? ! 電車のある水彩画

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