「ジャンプ+」のインディーズ連載『ゴダイゴダイゴ』はなぜ期待できる? 作者・コウノスケの経歴と能力から考察

 そんなコウノスケ氏なら、物語上のあらゆる謎に納得できる説明が用意されていて、例えばテコ入れで新キャラクターを投入しても、作中で大事件を起こしても、すべて物語の中に整合させて、大団円というところまで持っていってくれるだろう、と思うのだ。“新人作家”に対してハードルを上げすぎだろうか。

 一方で、「いい話」に感動しながら、どこか闇を感じたり、何かよくないことが起こるのではと心をざわつかせている読者が少なくないのは、とても正しい。本作が実際にどんな展開を迎えるかはわからないが、コウノスケ氏が手がけてきたTRPGのシナリオは、多くが邪神が存在する理不尽で不可解な世界「クトゥルフ神話」をベースとしており、誰も傷を負わずにハッピーになる、というケースはほとんど存在しないからだ。

 それにしても、さまざまな意味で尖ったクリエイターの多いTRPGの配信シーンから、こうした奇をてらわない、心温まる良作が登場するというのはいいサプライズだ。作中に登場する一人ひとりのキャラクターが何を思い、どう動こうとしているか……と、GMのような視点でじっくり考えながら読んでみると、作者の考えが少しトレースできて楽しいかもしれない。

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