【漫画】モノクロページなのに“色”が見える? プロ漫画家の添削動画がすごい
週刊少年漫画の白黒ページーー。モノクロのイラストを描く中でプロ漫画家はどのようなテクニックを駆使して、最大限の“色彩”を表現しているのだろうか。
その一端を垣間見れる動画がYouTubeにアップされた。公開されたのは、元週刊少年漫画誌の連載作家・ペガサスハイド氏が手がけるYouTubeチャンネル。1月22日にアップされた「【プロが添削73】白黒でも色がついて見える方法見せます ~一見上手なイラストもプロが見れば?」と題した動画で、その作業の様子を確認することができる。
同氏が運営するYouTubeチャンネル「【 Hyde Channel 】元週刊少年漫画家ペガサスハイド」の動画の多くは、視聴者から寄せられた一見上手な漫画やイラストについて、プロの目線で細かく添削するというもの。解説のわかりやすさとともに、あくまで本人の長所を生かしアドバイスが心地よく、自分では絵を描かない人も楽しく視聴できるのも、大きな魅力だ。チャンネル登録者数は15万人を超える。
今回、寄せられたイラストは「べるさん」が描いたもの。「本気でプロを目指しています。今持てる技量の全てを出して、全力で描きましたが、全体のバランスが気になります」と悩んでいるそうだ。しかしべるさんが描いた架空のキャラクター「たまも(16歳 女性)」を見て、ペガサスハイド氏は「上手いです! 絵を描かない人が見れば“プロが描いたもの”と判断してしまうくらい、女の子が魅力的に描かれている」と絶賛した。
その上でペガサスハイド氏は、「全部同じ色に見えてしまうのがもったいないと思った。そこで、今回はもう少し濃いトーン(スクリーントーン)を貼ってメリハリを付けていこうと思うんですよ」と切り出した。
「複雑なポーズでもキャラクターが自立できるように、体の重心を意識する」というポイントも示され、絵柄自体も細やかな調整が行われたが、メインは「トーン貼り」の解説だ。この動画は全部で約43分とYouTubeの中で見ると長尺にあたる内容だが、トーンを貼る作業の様子だけでも約21分にわたり収められている。丁寧に作業を進めるペガサスハイド氏の姿は、漫画家を志す人にとって大いに勉強になる映像となっていることだろう。