ガラス片で鰹節を削り、氷を包丁で切る! 『美味しんぼ』で披露された料理テクニック

『美味しんぼ』料理テクニック4選

 漫画『美味しんぼ』では、料理の紹介はもちろんだが、その技法にもスポットが当てられた。山岡士郎と海原雄山はもちろんだが、そのほかにも多くの料理人が登場し、さまざまな技術を駆使した料理を作り上げたのだ。

 今回は『美味しんぼ』に登場し、検証する人が多数出た料理技法を見ていきたい。

ガラス片で鰹節を削る

 海原雄山と山岡士郎を和解させようとした大原社主が、雄山を料亭に招いて説得し、山岡を別室で待機させたところで発生した「作り直し事件」。雄山は料理が気に入らず、女将を呼んで何度も作り直しを命じたのだ。

 女将が「料理長が交通事故で入院し、代わりを入れたが雄山は怒って出ていった」「二度も三度も作り直させる」と泣く様子を見た山岡は厨房へと向かい、鰹節を削るが、削り機の刃先が錆びていることを見抜き、料理人たちを叱責する。そしておもむろにガラスのコップを(タンプラー)を叩き割ると、その破片を用いて極薄の鰹節を完成させた。

 YouTube上では複数のクリエイターが「タンプラーによる鰹節削り」に挑戦している。かなり苦戦している様子も見受けられたが、「鰹節を作る」というミッションには成功していた。

「ダシの秘密」12話後編 | 美味しんぼ | [ENG sub]

氷を包丁で切る

 ロサンゼルスから和食の職人を志し、ロサンゼルス支局長の紹介で東西新聞社文化部にやってきたジェフ・ラーソン。

 谷村部長はショーマンシップを重視した和食店に紹介するが、板前の作った刺身をジェフは「おいしくない」とバッサリ。山岡も、「板前の腕が悪い」と同調し、1週間後に板前とジェフの対決を申し込む。そして馴染みの店「鯛ふじ」にジェフを連れて行った。

 そこで主人のおおふじさんは氷を包丁で切ってみせ、「氷にも切る目がある」と話す。この技術力に魅せられたジェフは大根の桂剥きを繰り返すなど修行に耐え、 対決の場へ。そこで見事な「氷切り」を披露したのだった。

 この氷切りは和食の板前が実践する動画はないものの、バーテンダーが切る様子はYouTubeで公開され多くの再生数を誇っている。漫画に登場する鯛ふじの「おおふじさん」は実在の人物だが、モデルとなった「大不二さん」は、既に他界してしまったとのこと。和食職人の氷切りが見られないのは、残念だ。

本物のトンポーロー

 中華街にでかけ、人気店舗に入るも、無愛想な対応と美味しくないトンポーローを食べた山岡は「この豚バラ煮込みは出来損ないだ。食べられないよ」と啖呵を切る。

 料理人は激怒し、包丁を振り回して激怒するが、周大人が取り押さえて説得し、山岡が「本物のトンポーロー」を作ることになった。

 そこで山岡は皮付きの豚肉を購入し、表面の毛を剃り、丁寧に肉を軽く茹でて表面に醤油と酒を染み込ませ、油で揚げて色と香りつけたうえで、しょうが、酒、スープ、ハッカクを入れ、皿ごと2時間蒸す。工程を見ていた栗田・花村・田畑の三人は、その手間と特に難しい技術を用いない料理に驚いた。結局、山岡の手間をしっかりと掛けた料理は中国人料理人によりも美味しく、3人や周大人は驚きの声を上げ、周夫妻が山岡のトンポーローを「本物」と認めるのだった。

 山岡の作った「本物のトンポーロー」を漫画やアニメで確認し作った人は多く、そのほとんどが「美味しい」という声を上げていた。

【美味しんぼ】 山岡士郎のトンポーロー Oishinbo 【アニメ再現料理作ってみた】



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