【漫画】ニホンオオカミ絶滅の真相は? Twitterで話題『読書して内容を伝えようとするも、うまくいかない人』

ーー遊び心を感じる3人の会話に引き込まれてしまった作品でした。今回の反響を受けての感想をお聞かせください。

asahi:こんなに多くの人に読まれるとは思っていませんでした。感想をいただくだけでもうれしかったですが、作品で取り上げた本が気になって購入したという声を聞けたことがとてもうれしかったです。

 題材とした本そのものが面白いと感じるものであったため、本の面白さが伝わなければ漫画としての表現が下手ということになると思っていました。そのため今回の反響は漫画を描く自信にもつながりましたね。

ーーオオカミにあまり興味がなくても、漫画を読んでいくうちに本の内容に興味をそそられてしまいました。本を題材とした漫画を描いたきっかけを教えてください。

asahi:過去に自分の気になる本を題材とした作品を描いたことがあり、自身の勉強にもなるため楽しく漫画を描けたと感じました。漫画の題材とするネタがなくなってきたときにそのことを思い出し、書籍『ニホンオオカミの最後』を題材とした本作を描きました。

ーー話し手と聞き手に別れた3人の登場人物がいるからこそ、聞き手のひとりとして会話を聞いているような気分になりました。

asahi:以前は2人の主要な人物が登場する漫画を多く描いていました。しかし2人だともの足りないと思い登場人物を3人にしたところ、作品のバランスが良くなったと感じたんです。

 実はお笑い芸人の「東京03」さんが大好きであり、ありきたりで大袈裟ではない日常からお笑いをつくるところを魅力を感じています。とくに笑いと共に「世の中をそんな角度から見るんだ」という驚きを体感できるところがすごいと思いますね。「東京03」さんの影響から、日常を漫画の題材とするときには3人がちょうどいいと感じているのかもしれません。

ーー本作もまるでお笑い芸人のコントを見ているような感覚を覚えました。どのようにして物語の展開をつくっているのでしょうか。

asahi:本作は自分で本を読んだ際に気になったところを書き出し、自分なりに内容をまとめました。そのなかでここは伝えたいという部分をいくつか挙げて、どのように漫画で表現しようかと考えましたね。

 そのあとに本について話すキャラクターだったらどんなことを話すかと想像して、登場人物の台詞を文字に起こしたプロットをつくります。完成したプロットを整理してからネーム(漫画の設計図)を描くのですが、予定した展開からかけ離れることが多く、途中でオチが変わることも多いです。

ーーasahiさんが漫画を描き始めたきっかけを教えてください。

asahi:漫画を描き始めたのは4年ほど前です。漫画の描き方は全くわかりませんでしたが、1000ページ描けば上達すると聞いて、とにかく多くの漫画を描こうと思いました。元々は似顔絵師として活動していたのですが、退職した際に漫画家に憧れていたことを思い出し、漫画の創作を始めたんです。しかし自分がなにをしたいのか模索していた時期もありました。

 漫画家になることをあきらめて似顔絵師に復職したのですが、コロナ禍の影響から職を失ってしまいました。そのときコロナによって世の中の時間が止まった感覚を覚えたのです。世の中が止まったこの時期に、もう1回やってみようか、後悔しなくなるまでやるかと思い、もう1度漫画を描き始めました。

 そのあとに描いた漫画を出版社に投稿して、反応がなかったら自分の漫画人生はいったん終わりにしようと思いました。結果として音沙汰はなく、ひとまず漫画の創作を終わりにしました。ただオンライン上で自身の作品を発表する「エアコミティア」には参加しようと思い、本作をTwitterに投稿したところ、大きな反響をいただくことができたのです。

ーーasahiさんの境遇をお聞きして、本作に対する印象が大きく変わりました。今後の活動について教えてください。

asahi:もう漫画を描かないと決めていたのですが、読者の方に読まれることがわかると描きたくなってしまって……。すでに作品のネームがひとつできています(笑)。

 自分の気持ちが高まっている今がチャンスと思い、漫画を描き続けたいと思っています。また漫画と同様にゲームも大好きなので、ゲーム作りも行っていきたいですね。



インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「著者」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる