【漫画】もしも自分で夢をコントロールできたら……? Twitterで大反響『明晰夢』で作者が体験した”怖い話”
※ショッキングな描写が含まれるため、閲覧にはご注意ください。
「明晰夢(めいせきむ)」という言葉をご存知だろうか? 睡眠中にみる夢の中でも「自分で夢であると自覚しながら見ている夢」のことで、上手くコントロールできれば現実世界でのトラウマ克服やイメージトレーニングに役立つ一方、充分な休息が取れず睡眠の質を著しく低下させる恐れもあるという。
今、Twitterで話題になっているのがまさに「明晰夢」をテーマにした作品だ。本作には作者である文太さん(@bunta_50)が実際に体験した、少し不気味で怖い「明晰夢」がリアルに描かれている。
「リアルサウンド ブック」では創作の裏話や、文太さんが今後描きたい漫画像など話を伺った。(ちゃんめい)
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夢は最も身近な”不思議”の一つ
ーーご自身のTwitterにアップされた『明晰夢』が大きな反響を呼んでいますが、今回の反響を受けての感想をお聞かせください。
文太:たくさんの方に作品を読んでいただけて大変嬉しいです。今まで描いてきた怖い話よりも「わたしも似たような体験をした」という反応が多かったのが印象的でした。やはり夢というものは最も身近な”不思議”の一つなんだと思います。
また、特に興味深かったのは私が体験した「赤い空」「防災無線」「読めない文字」といった特定の要素が、他の方の体験談にも共通して出てきているらしい......ということです。もしかすると夢のメカニズムと何か関係があるのかもしれませんね。
ーー作品のテーマである「明晰夢」についてお伺いします。初めて明晰夢を体験した時の出来事を詳しく教えてください。
文太:はっきりとは覚えていませんが、おそらく小学校低学年ぐらいだったと思います。誰もいない街中をひたすら走っている夢でした。
「何で走ってるんだろう?」と考えているうちに急にこれは夢だと気付き、その瞬間に身体の動きがとてもぎこちなくなり上手く走れなくなりました。例えるならば、右足を出すときは右腕を引く......といった普段無意識に行っていたことが、意識しないとできなくなってしまうような感覚です。自分が普段どうやって走っているのか試行錯誤しているうちに目が覚めました。
ーー作品で描かれた出来事以外に印象的な明晰夢はありますか? もしありましたらその時の出来事について詳しく教えて下さい。
文太:空を飛ぶ明晰夢はとても面白かったです。現実世界では感じることのない浮遊感、そして空中での心細さのようなものがとても新鮮でした。
浮いている間は、どういう姿勢をとるのが自然なのかを考えていたのですが、そんなことは普段の生活では絶対に考えないですし......。また、高度を上げる、下げる、右に曲がる、左に曲がるといった動作も言葉で表すのが難しい不思議な感覚でした。その後も何度か空を飛ぶ明晰夢は見ましたが、飛行をコントロールするのは毎回非常に難しくて、電線に絡まりそうになったり屋根に身体を擦ってしまったりとなかなか上手く飛べませんでした。また、次の機会があれば練習してみたいです。