『はじめの一歩』最強のボクサーは誰だ? 強烈な試合を見せた猛者たちを考察

『はじめの一歩』最強ボクサーは?

リカルド・マルチネス

 メキシコ出身のWBAフェザー級王者、リカルド・マルチネス。68戦68勝の絶対的強さを持つボクサーだ。

 力強いパンチと攻撃テクニック、スピード、ディフェンス。ボクサーに必要な要素をすべて兼ね備えると同時に、伊達英二戦で見せた圧倒的なパワーと荒々しさも持ち合わせている。相反する2つの能力を持つリカルド・マルチネスは、彼に挑戦するだけで勇敢と言われるほど。

 ボクサーとして高い能力を持つリカルド・マルチネスは、鷹村守や伊達英二など、多くのボクサーが高く評価している。

ヴォルグ・ザンギエフ

 ソビエト連邦出身のボクサー、ヴォルグ・ザンギエフ。母子家庭に育ち、母のためにボクシングを始めた苦労人は、アマチュア時代に200戦以上の試合を重ねながら研鑽を積み、プロボクサーとなる。

 母の治療費を稼ぐために音羽ジムと契約するも、幕之内一歩にKO負け、千堂武士戦では判定に泣き、ロシアに帰国。その後、母の死をきっかけに一念発起し、一歩とともに心身を鍛え、一流ボクサーの道を駆け上がった。

 実力をつけ3団体で世界ランキング1位になると、「強すぎる」「客が呼べない」などの理由で試合を組んでもらえないという不遇も味わう。しかしIBF王者のマイク・エリオットからタイトル戦の1週間前に負傷した挑戦者の代役に指名されると、対戦を受諾。壮絶な読み合いと、エリオット陣営の汚い策略に遭ってしまうが、試合を続け、見事にタイトルを奪取した。

 ボクサーとしての能力も高いが、それ以上に逆境にめげない強靭な精神力を持つサンギエフ。逆境を乗り越える力は、誰よりも強いものがありそうだ。

その答えは……

 ボクサーの生きざまを描いた『はじめの一歩』。「最強ボクサー」については読者によって意見が分かれている。それほど、多くのボクサーが登場しているのだ。

 その答えは、作品を楽しんだ読者の1人1人の心の中に存在していればいい、ということだろう。この機会に改めて読み直し、自分の中の最強ボクサーを見つけてほしい。

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