THE RAMPAGE 川村壱馬が目指す“一番星”とは? 「強くありたいと願う人達のロールモデルに」

川村壱馬が芸能界で目指す“一番星”
川村壱馬『Etoile』(小学館)

 川村壱馬(THE RAMPAGE)の1st写真集『Etoile』(小学館)が、4月24日に刊行された。タイトルの『Etoile』は、星・花形・スターといった意味を持つフランス語であり、その言葉通り、今作のロケ地はフランスのパリと北部・ノルマンディー。パリに生まれ育った19世紀の象徴主義を代表する画家ギュスターヴ=モローの美術館と、フランス北部にある19世紀に建てられた古城を貸切り、前代未聞の大規模な撮影が行われたという。また、パリの街中で行われた撮影では、カメラマンISAC氏や可愛い犬との微笑ましいエピソードも。そんな写真集の制作秘話を中心に、海外進出への想いや目指している“スター像”など、幅広いトピックスを語ってもらった。(斉藤碧)

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城の内部で撮影させてもらったのは僕が初めて

――2020年にフォトエッセイ『SINCERE』を発売してから約4年、1st写真集『Etoile』が発売されます。フォトエッセイと写真集という違いはありますが、どのような経緯で『Etoile』を制作することになったのでしょうか。

川村壱馬(以下、川村):LDHと小学館さんの間では、以前から企画していたようなんですが、僕自身は急に知らされたんですよね。「小学館さんと写真集作るから」って言われて、「え、そうなんですか?」っていう(笑)。

――決定事項だったんですね(笑)。

川村:はい、ほぼ決定してました。とはいえ、もしもフォトエッセイを作るって話だったら、「ちょっと早すぎるから、さすがに……」って言っていたと思うんですよ。前作からそんなに年数が経っていない中で新たにエッセイを書くのは、現実的じゃないので。でも、写真集だったら文章量もそこまで多くないし、ロケーションや衣装、表情やポージングなどでいろんな表現をお見せできるかなと思って、「ぜひお願いします!」とお答えしました。

――写真集の制作が決定したのはいつ頃ですか?

川村:2023年の春です。そこから具体的にどういう写真集を制作するかを固めていきました。正直、『Etoile』(【1:星 2:花形、スター】という意味のフランス語)というタイトルや、「『Etoile』に相応しい人間を目指したい」というコンセプトは後々肉付けされていったもので、その時はロケーションを決めることが優先事項でした。そこで、自分なりに撮影してみたい場所をいくつか挙げていって。僕の地元である大阪も候補には入っていたんですが、1st写真集という貴重な機会だし、せっかくならあまり行く機会のない場所にしようと、フランスで撮影させてもらいました。

――フランスのパリと北部・ノルマンディーで撮影されたそうですが、その土地は壱馬さんにとってどういう場所なんですか?

川村:ノルマンディーはスタッフさんに提案していただいたんですが、パリは長年行ってみたいと思っていた土地の1つでした。僕は普段、ファッションのお仕事などもさせていただいているんですが、有名なファッションブランドは本社がパリにあることが多いんです。それでずっとパリが気になっていました。あと、もともと、イギリスとフランスを移動しながら撮影するのがいいんじゃないかっていう案もありまして。イギリスの王国感と言いますか、城の雰囲気を活かしたカットも撮影したいと思っていたんです。個人的にも、イギリスは僕の好きなアニメの聖地なので。

――なるほど、今回の古城でのカットは『Fate』シリーズをイメージしていたんですね。

川村:はい(笑)。結局、撮影機材を持ってイギリスとフランスの国境を越えるのは難しいかもしれない……という話になり、2ヵ国で撮影する案はなくなったんですが、フランス国内で同様の撮影ができる場所を探していただきました。でもまさか、古城(ディエップ城)を貸し切りにして撮影させてもらえるとは思っていなかったので、すごく驚きました。

――写真集のために撮影許可が下りたのは、壱馬さんが初だったとか。

川村:そうなんですよ。シャネルか、僕か、みたいな(笑)。しかも、シャネルの撮影で使ったのは庭だけだったから、城の内部で撮影させてもらったのは僕が初めてで。ギュスターヴ=モローの美術館も貸し切りで撮影させてもらったんですが、こちらも撮影許可が下りたのは今回が初だそうです。

――笑っちゃうくらいすごい(笑)。

川村:本当に。スタッフのみなさんのおかげで、最高の環境で撮影できました。現地のスタッフさんも優しい方ばかりでしたし、すぐに打ち解けて。美術館のカットは最終日だったんですけど、その頃にはかなりリラックスして撮影してました。

――カメラマンのISACさんとは、以前から面識があったんですか? それとも初?

川村:ファッション系の撮影で一度ご一緒したことがあったんですが、ここまで長時間一緒にいるのは今回が初でしたね。ISACさん、超いいキャラしてるんですよ。安田大サーカスのクロちゃんみたいな雰囲気で、めっちゃ可愛い方なんです(笑)。

――ISACさんとの撮影での印象的なエピソードは?

川村:地下鉄でのシーンが印象的ですね。公共の場なのでご迷惑にならないように、僕とメイクさん、ISACさんっていう最少人数で行くことになって。初めは車内で3人で撮っていたんですけど、駅で停車した時にISACさんがパッとホームに出て、窓越しのカットを撮り始めたんです。でも、ドアを開けておくためには、ボタンを押しておかなきゃいけなかったみたいで、すぐにドアが閉まっちゃって。閉まった瞬間のISACさんの「あっ」っていう顔が絶妙でした(笑)。あの顔、撮影しておけばよかったなぁ……。それくらい面白くて、しばらく爆笑してました。

――他にハプニングはありましたか?

川村:ネボっていうハスキー犬との撮影は、嬉しいハプニングでしたね。

――壱馬さんがXのアイコンにしているワンちゃんですね。

川村:あまりにも可愛かったから、アイコンにしちゃいました。ネボとの撮影は3日目だったんですが、実はその日、自分は撮影内容をあまり把握していない状態で現場に向かってたんです。スタッフさんに言われるがまま。それなのに、なぜか前日の夜、ワンちゃんと戯れてる夢を見て。撮影の準備をしている間、メイクさんに「こういう夢見たんですよ~」って話してたんです。そしたら、ロケバスに乗って移動した先にネボが登場して!

――正夢!?

川村:そう! スタッフさん達からのサプライズだったので、俺はそこで初めて「今日はネボと街中を散歩してもらいます」って説明を受けて、「嘘やん!?」って思いました。

――ということは、メイクさんも……?

川村:俺から夢の話を聞きながら、逆ドッキリみたいになってたみたいです(笑)。ネボとの2ショットの裏では、そんな超能力を発揮してましたね。

――ネボとの撮影の相性はどうでしたか?

川村:いい子でしたよ。時折ハスキーらしく荒ぶったりしていたけど、それが可愛かった(笑)。ネボに良い表情を引き出してもらったなって思います。

――その一方で、上裸のカットにはドキッとする読者も多いと思うのですが、身体作りなど、撮影前に準備していたことはありますか?

川村:身体作りに関しては、そこまでやってないです。やろうと思えばもっとバキバキにできたけど、『SINCERE』の時がバッキバキやったんで、今回は自然体でいいかなと。写真に残す以上、だらしない身体ではダメですけど。最低限、自分が納得できるレベルであればいいと思ったので、あまり気張らずに撮影に臨みました。表情やポージングも、写真集チームのみなさんからアイデアをもらいながら、その場の流れに身を委ねて撮影していきました。

――自分のこだわりを貫くことよりも、チームで作るという意識が強かったんでしょうか。

川村:そうですね。ただ、美術館や城のカットのように、紳士的というか、硬派な雰囲気は表現したいなと思っていたので。そこには自分のこだわりが強く反映されています。

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