「あまり強い言葉を遣うなよ…弱く見えるぞ」今も心に残る『BLEACH』名言5選

今も心に残る『BLEACH』名言5選

 家族を護るために悪霊である虚を退治する死神となった高校生・黒崎一護と、死神、人間、滅却師といった仲間たちとの戦いを描いた『BLEACH』。8月10日発売の「週刊少年ジャンプ」(集英社)第36・37合併号にて、連載終了以来およそ5年ぶりとなる新作読み切りが掲載されることが明らかになり、ファンを歓喜させている。

 いまなお高い人気を誇り、物語だけでなく、作中に登場する名言が多くの人の心に残っている本作。本稿では、そんな胸を打つ『BLEACH』の名言をご紹介する。

「俺は山ほどの人を守りてえんだ」(6巻/黒崎一護)

 死神に滅ぼされた滅却師の生き残りである石田。死神を憎む石田から吹っ掛けられた勝負は、“町に集まる虚をどちらが多く倒すことができるか”というものだった。強者を決めるような争いに怒りをにじませる一護が伝えたのは実にヒーローらしい言葉だった。

「俺はスーパーマンじゃねぇから世界中の人を守るなんてデケーことは言えねぇけど両手で抱えられるだけの人を守れればそれでいい なんて言えるほど控えめな人間でもねぇんだ 俺は山ほどの人を守りてえんだ」

 成り行きで死神代行をすることになった一護から出た強い決意。そして、山ほどの人を守りたいと思ったからこそ、彼が巻き込まれる戦いはより大きなものへとなっていったのかもしれない。

「俺より後に死ね。そんでできれば笑って死ね」(3巻/黒崎一心)

 母を死に追いやった虚と相対したあとの一護に、父親である一心が言ったセリフだ。自分がいたせいで母親が死んでしまったのに、そのことをどうして誰も責めないのかと問う一護に、一心は「なんで責めるんだ」ときょとん顔。

 長生きして、そしてできれば幸せな人生を送ってほしい。そんな多くの親が抱く思いをなんとも格好よくキメている。一心が妻の死因について知っていたということに、よりこのセリフに重みが増す。

「死なない為に死ぬほど準備することなんてみんなやってる事でしょう」(73巻/浦原喜助)

 物語終盤、星十字騎士軍のアスキンと戦った際、最終手段として卍解し、グリムジョーの助けを得て倒した。アスキンからは浦原が全てのことを読んでいたかのように見え、そう問いかけるが、浦原は首を横に振る。

「千の備えで一使えれば上等。可能性のあるものは全て残らず備えておく」

 確かに備えあれば憂いなしとはいうが、浦原ほど備えられる者がほかにいるのだろうか。負けたら待っているのは死、だからこそできることだとも言える。それでも、いざというときにはそれだけの備えをしておきたいものだ。

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