学園武芸アクション『NERU-武芸道業-』 目標を見つけた少年はどのように強くなるのか
「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートした『NERU-武芸道業-』(比良賀みん也・著)。主人公はネルと呼ばれる少年・五老海練麿(いさみねるま/以下、ネル)だ。
店もご近所も、電気もガスもない場所で自給自足しながら暮らすネルの唯一の娯楽は武芸書。ネルの祖父が残したもので、それを見ながら日々、ひとりで鍛錬に取り組んでいた。しかし、彼には今悩みがあった。中学卒業を前にして、進路に悩んでいるのだ。武芸を突き詰めたいが、ひとりでは難しいということに気がついている。そして、日々、退屈さを感じていた。
そんなネルの前に現れたのは拝庭朱琵(はいばあけび)という少女。武芸家を名乗る朱琵と手合わせをし、“強さ”を体感したネルは鼓動の高鳴りを感じる。
一方、朱琵はネルに対して何を思ったのか――彼を現代の武道家たちが集う学校へと連れて行く。
ネルが目指すことになるものは何か
祖父の強さに憧れ、ひたすら武芸を磨くことに打ち込むネル。ただ、相手がいない中ではそれもうまく進まない。そこに訪れる退屈。迫られる進路。朱琵が現れたのは絶好のタイミングだったと言えるだろう。
朱琵に連れられて訪れた「天門武芸十八般高校」。十八般とは剣術、槍術、弓術を始めとした「18種に代表される日本武芸の総称のこと」。この高校では、その十八般を学ぶことができるのだ。そこで出会った朱琵の双子の弟(生まれた順番が分からず兄かもしれない)丈九朗と剣を交えることで、ネルはひとつの目標を見つける。
「ここ入りたい 通いたい!! この学校!!」
そしてもう一度、丈九朗と戦いたい、と。