人斬り抜刀斎、木の葉の黄色い閃光、死の外科医……「厨二病心」をくすぐる漫画キャラの異名5選

運び屋 荒北靖友『弱虫ペダル』

アシストと言っても、彼の実力はモブキャラで収まるレベルではない。インターハイ3日目で自分と共に集団に飲まれた真波と坂道を引き連れ、強敵となった呉南をブッチぎった荒北。当然ながら、作中においてアシストの役割を担っている人物は、彼以外にも大勢存在するが、荒北はその中で唯一無二の通り名として、“運び屋”を自分のモノにしているのだ。シンプルながら仕事人の雰囲気を彷彿とさせるこの異名は、荒々しくも常人離れしたアシスト力を持つ荒北にこそ似合う。
最強の血統書 キッド(武者小路紫苑)『アイシールド21』

キッドという名前は、監督が付けた選手登録名に過ぎない。彼の本名は、武者小路紫苑。彼は元々オリンピックピストル射撃で3連覇を成し遂げた華族の末裔、武者小路一の一人息子であった。ピストル射撃で結果を出せず父から叱責され、家を出た過去を持つキッド。しかし彼のクォーターバックとしての神業は、まさしく父の才能を受け継いだ賜物だろう。キッドの射撃テクニックを見たヒル魔は、彼を“最強の血統書”と称した。
死の外科医 トラファルガー・ロー『ONE PIECE』

最近は面倒見がよくルフィに振り回される印象が多いものの、当初からニヒルで大胆不敵な魅力を見せていたロー。不気味な笑みを浮かべながら海賊の頂点に肉迫する男に、この異名はマッチしている。
今回は5つの異名を厳選したが、もちろんカッコよく魅力的なのは紹介したものだけではない。普段は気に留めていなくても、注視していると、意外にも多くの作品のキャラに異名が付いているのが分かるだろう。今後新たな作品に手を伸ばす時は、ぜひ注目しながら楽しんでもらいたい。
■青木圭介
エンタメ系フリーライター兼編集者。漫画・アニメジャンルのコラムや書評を中心に執筆しており、主にwebメディアで活動している。




















