『呪術廻戦』の「渋谷事変」はなぜ長期化した? 2つの理由を考察

『呪術廻戦』の「渋谷事変」はなぜ長期化した? 2つの理由を考察

 「週刊少年ジャンプ」で1年以上も掲載された、『呪術廻戦』の「渋谷事変」編。現在は一旦戦いに幕を降ろし、次章へと物語が進んでいる。

※本稿にはネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

 多くの犠牲が出た「渋谷事変」だが、この章こそ現在の『呪術廻戦』のメインストーリーと言っても過言ではない。というのも、渋谷事変はいわゆる総力戦だ。主人公の虎杖悠仁は脹相戦で死にかけるが、宿儺が目を覚ましたことで一命を取り留める。

 その後、目の前で仲間がやられたことで心が折れかけそうになりつつも、東堂葵のサポートもあって真人を追い詰めた。伏黒恵は、重面春太との戦いで八握剣異戒神将魔虚羅を召喚。仮死状態になっているところを宿儺に救われ、生きながらえた。

 釘崎野薔薇は真人の分身相手に善戦するも、本体からの無為転変で左顔面がふっ飛ばされてしまう。現状、はっきりした生死は不明の状態だ。五条悟は序盤で単身敵地に乗り込み、次々と敵にダメージを与えていった。

 あっという間に片付けるかと思いきや、不意をつかれて獄門彊に封印されてしまっている。さらに、七海健人と禪院直毘人は殺害、禪院真希も重症を負った。また、呪霊側も夏油の正体が明らかになったり、漏瑚、花御、陀艮が祓われたりと、見どころたっぷりのオールスター総出演であった。

 「渋谷事変」は1年以上に及ぶ長編であったがメリハリがあり、単行本で一気に読むと退屈しない。それは事態がコロコロと変わり、飽きを感じさせないからだろう。主な出来事を振り返っただけでも、五条の封印、降霊術による伏黒甚爾の復活・自害、虎杖・脹相戦、宿儺の復活、宿儺・漏瑚戦、宿儺・魔虚羅戦、七海の死亡、釘崎の負傷、虎杖・真人戦、明らかになる夏油の正体……と、かなりの出来事が起こっていることが分かる。さらに、伏線の回収なども盛り込まれているためテンポが良く、間延びしていない。

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