がんばれ受験生! 努力の大切さを教えてくれる『ちはやふる』名言3選
「20年経って振り返ったらいまの35の身体さえスーパーカーに見えると思うの」(37巻)
名人・クイーン戦東西挑戦者決定戦を前に、千早はかつてクイーン位を4連覇している猪熊遥に練習をつけてもらうことになる。聴力が良く、「感じの良さ」を武器としているのは千早との共通点だ。そんな遥は、競技かるたを続けつつ、今は二児の母親でもある。子どもが持つおもちゃの車を見ながら呟く。
「大学とか独身のころの自分っていま考えればこういうスーパーカーに乗ってたようなものよね。燃費も考えずどこまでも速く飛ばして」
「20年経って振り返ったらいまの35の身体さえスーパーカーに見えると思うの」
高校3年生で、“いま”スーパーカーに乗っている千早への応援の言葉だ。思いっきり気にせず走りなさい、というメッセージ。でも、35歳の自分へのメッセージでもある。
「もう年だから」と足を止めてしまうのは簡単だ。でも、“いま”の自分が一番若くて、一番頑張ることができる瞬間なのだ。年齢を理由に諦めるな、という強いメッセージが込められている気がする。
努力を続けるのも、負けるのも辛いけれど
競技かるた日本一を目指し続けるには、絶え間ない努力が必要だ。しかし、どんなに努力をしたとしても負けることはある。努力をした分だけ、負けは悔しい。辛いけれど、悔しいからまた努力をすることができる。
前を向き続けるのは並大抵のことではない。そんなふうに頑張ることはできない、という人もいるかもしれない。一度立ち止まってしまってもいいのだ。また走り出そうとした瞬間が、新たなスタートとなるのだから。
(文=ふくだりょうこ(@pukuryo))
■書籍情報
『ちはやふる』既刊45巻発売中(BE LOVE KC)
著者名:末次由紀
出版社:講談社
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