「I♡NY」デザイナー、ミルトン・グレイザー最初で最後のデザイン論集 横尾忠則がコメント

巨匠グレイザー最初で最後のデザイン論集

 グラフィックデザイン界の巨匠、ミルトン・グレイザーが残した最初で最後のデザイン論集『スケッチ&フィニッシュ ミルトン・グレイザーのデザイン作法』が、12月23日にトゥーヴァージンズより発売される。

 本書は「I♡NY」のロゴなどで知られる世界的デザイナー、ミルトン・グレイザー自ら作品のスケッチから仕上げまでの創造的なプロセスを説明し、芸術的な才能とは何かを解き明かす新しいデザインの教科書だ。

 グレイザーは、展示会からインテリア、プロダクトデザインまで手がける総合的デザイナー。本書には、ロゴを含む、 あまり知られていないものから代表作まで、約200点もの作品を掲載。

ミルトン・グレイザー『アレサ・フランクリン』ポスター1968年制作
ミルトン・グレイザー『アレサ・フランクリン』ポスター1968年制作
ミルトン・グレイザー『ディラン』コロンビア・レコーズのポスター1967年制作
ミルトン・グレイザー『ディラン』コロンビア・レコーズのポスター1967年制作

 惜しくも2020年6月26日、91歳の誕生日に亡くなったグレイザーの最初で最後のデザイン論集だ。帯には53年来の旧友であるデザイナー・横尾忠則のメッセージを掲載している。多くのクリエイターに影響を与えたグレイザーのデザインエッセンスを堪能できる一冊となっている。

横尾忠則コメント

「グレイザーとは53年来の友達で、旅行もした。いつもスケッチブックを手離さない。そのスケッチブックから手品のように次々と傑作が生まれた。本書がその種明かしをしてくれるかも知れない。」

■著者情報
ミルトン・グレイザー(Milton Glaser)
アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク、ブロンクス出身。グラフィックデザイン史の中で最も有名なグラフィックデザイナーの一人。1954年に革命的なプッシュピン・スタジオを共同設立、1968年にクレイ・フェルカーと「ニューヨーク・マガジン」を創刊、1974年にミルトン・グレイザー社を設立、1983年にはウォルター・バーナードと共同で出版デザイン会社WBMGを設立した。2004年にクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館から特別功労賞、2011年にはフルブライト協会から生涯功労賞に選ばれ、2009年にはグラフィックデザイナーとして初めて全米芸術勲章を受賞。

■書籍情報
『スケッチ&フィニッシュ ミルトン・グレイザーのデザイン作法』
編著:ミルトン・グレイザー
出版社:株式会社トゥーヴァージンズ
発売日:2020年12月23日
定価:本体価格2,700円+税

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