『美味しんぼ』海原雄山はツンデレだった? 美食の鬼が見せた心優しい一面とは

『美味しんぼ』雄山のツンデレ

栗田の体調を気遣う

『美味しんぼ(70)』

 雄山の個展が開かれることになり、監督を務めることになった中川の妻・おチヨが階段から転げ落ち、足を骨折してしまい、仕事ができなくなってしまう。ここで雄山の思考を知る人物として、妊娠中の栗田が監督代行を買って出る。申し出を受けた雄山は「細かいことはおチヨに聞け、粗相は許さん」と認めた。

 慣れない作業に苦闘する栗田。なんとか個展開催に漕ぎ着けるが、雄山の会見中、大汗をかいて倒れてしまう。すると雄山は即座に立ち上がり、救急車を呼ぶ。そして病院を訪れ、「腹の子は大事ないか?」と優しさを見せる。

 無事を確認すると「自分の体の管理ができるものだと思っていた」「お前には愛想が尽きた。二度と顔を見たくない」と怒鳴り、病室を出る雄山。栗田はこのことに深いショックを覚え、山岡が作る料理を食べなくなってしまう。

 おチヨから様子を聞いた雄山は、中川にうさぎ汁を持たせ、栗田に食べさせるよう指示。栗田が一発で食欲を戻した様子に、山岡は拗ねてしまうのだった(美味しんぼ70巻)

尊敬される雄山

 傍若無人なエピソードばかりが取り上げられがちな雄山だが、優しさを見せるシーンもかなり多い。それが美食倶楽部の関係者など、厳しいながらも多くの人に評価、尊敬される理由だろう。

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