『ハイキュー!!』最強の挑戦者・宮侑 “セッターが嫉妬するセッター”の目指す先
最強の挑戦者であり続ける宮侑
時を経て、宮侑は日向のチームメイトとなる。春高敗退時、宮侑は日向に向かってこう言っていた。
「俺はいつかアンタにトスを上げるで」
このときの宮侑には何が見えていたのか。春高の対戦で、即席ながら変人速攻をやってみせた宮侑とのコンビ。春高の時点で伏線が張られていたのは事実だ。
ブラジルで修業してきた日向。その日向や、木兎、佐久早を飛ばす宮侑も高校のころのままではない。高校時代、稲荷崎は「最強の挑戦者」として恐れられつつも、多くの人を魅了してきた。
世界一になった勝者であっても、ずっと同じことをやり続ければ、すぐに世界一から引きずりおろされる。これまでやってきたことを続けたところで強くはなれない。今日、ひとつでも何か挑戦を。そう語るのは稲荷崎の監督だ。
31巻、第272話「最強の挑戦者」というタイトルに応えるように44巻、第390話、「最強の挑戦者・2」が収録されている。
サーブ二刀流だった宮侑はスパイクサーブとジャンプフローターサーブの中間である超ハイブリッドサーブも扱えるサーブ三刀流になっていたのだ。常に挑戦を続ける。そして、それはこれまで積み重ねがあるから。稲荷崎高校のスローガンは「思い出なんかいらん」。
「バレーボールの『思い出』なんか1個もない。ぜんぶここにあんねん。全部俺の筋肉や」
挑戦を続ける限り、宮侑は強くなり続ける。これまでのバレーボールを筋肉にして。
(文=ふくだりょうこ(@pukuryo))
■書籍情報
『ハイキュー!!』(ジャンプ・コミックス)既刊44巻
著者:古舘春一
出版社:株式会社 集英社
https://www.shonenjump.com/j/rensai/haikyu.html