長谷川京子、成熟した色気で表現する“女の人生” 42歳の写真集『Just as a flower』の魅力に迫る

長谷川京子、写真集に刻まれた生き様

 写真集のテーマが「家庭がありながら出会ってしまった不可抗力な恋愛」というのも憎い。倫理を揺さぶる表現に挑戦できるのも、多くの経験を重ねてきたからこそだ。人間には、簡単に善悪で割り切ることができない種類の感情があることを、長谷川は写真集というアートフォームの中で表現しようとしたのである。そのテーマの奥深さを、陰影のあるタッチで豊かに表現した写真家の沢渡朔の手腕も素晴らしい。長谷川は沢渡を起用した理由について「"人物"を撮ってくれると思ったんです。色気とかエロスとか、自分が打ち出していきたいと思っている価値観をきちんと捉えてくれる写真家は、沢渡さんの他にいないと思ったから」(写真集インタビューより)と語っている。

 現在、長谷川はドラマ『真夏の少年~19452020』(テレビ朝日)や、『グータンヌーボ2』に出演する傍ら、YouTubeチャンネルを今年6月21日に開設。現場でのオフショットやファッションの紹介だけでなく、自宅での料理や、実の子供が自作絵本を読み聞かせをする回など、母としての姿も見せている。ありのままの姿をまっすぐに発信する女優・長谷川京子の生き様は、さらに多くの人々の共感を呼びそうだ。

■書籍情報
長谷川京子写真集『Just as a flower』
写真:沢渡朔
価格:本体2,400円+税
出版社:宝島社
公式サイト

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