『ONE PIECE』チョッパーはただのマスコットではない 医者としての大きな覚悟

『ONE PIECE』チョッパーはただのマスコットではない 医者としての大きな覚悟

 先述したように、マイノリティとして描かれていたチョッパーだが、医者という存在は必要不可欠だ。医者が社会にとってどれだけ大きな存在か、現在の私たちの生活でもそれは強く再認識されている事実である。彼らがいなければ社会は回らず、またたくまに破綻してしまうことだろう。それを麦わらの一味は、海賊団という“小さな共同体”、そして“社会の縮図”として体現しているように思う。その一員が、医者であるチョッパーなのだ。彼は一味のマスコットである以上に、必要な存在なのである。

 自分が信じる/自分を信じてくれる仲間のためならば、自己犠牲もいとわないチョッパー。しかしその根底には、“捨て身の精神”などではなく、やはり医者としての“救いの精神”がある。彼が目指しているのは、“何でも治せる医者”だ。その愛らしい見た目とのギャップである、海賊団の一員としての、彼の大きな覚悟の証なのだろう。

■折田侑駿
1990年生まれ。文筆家。主な守備範囲は、映画、演劇、俳優、服飾、酒場など。最も好きな監督は増村保造。Twitter

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