ニューヨーク・屋敷が選ぶ、“絵が印象的”な漫画3作品「読んでいるとネタが思いつくことも」

ニューヨーク・屋敷が選ぶ、“絵が印象的”な漫画3作品「読んでいるとネタが思いつくことも」

 お笑い芸人にオススメの本や漫画を紹介してもらう連載企画『本と芸人』。第2回に登場するのは、東京・ヨシモト∞ドーム ステージIIにて7月18日から31日まで、初の版画個展『ヤシキ版画展2020』(無料/予約制)を開催するニューヨーク・屋敷裕政。

 自粛期間の約2カ月間、芸人をモチーフにした版画を毎日刷り続けた屋敷に、絵が印象的な漫画3作品を紹介してもらった(タカモトアキ)。

『女子高生に殺されたい』(古屋兎丸/新潮社)
 自粛期間にやってた版画をTwitterにあげてたらプロの版画の先生からDMをいただいて、そこからちょいちょいアドバイスをもらってたんです。その先生が個展の準備のために直接、会場に来てくれてお話ししたところ、古屋さんと美大で同級生だったらしく、当時からめちゃくちゃ絵がうまかったと教えてくれました。

 この漫画は、女子高生に殺されることを願って高校教師になる男が主人公で。古屋先生の作品って全体的に割と気ぃ狂ってる感じのストーリーが多いですけど、絵がアートっぽいというか。めちゃくちゃ綺麗なところが、ストーリーを引き立たせていていいなと思いますね。この作品のようなグロくてちょっとしんどい系、善悪のはっきりする系の漫画は割と好きです。

『東京闇虫』(本田優貴/白泉社)
 主人公が借金まみれになって裏社会に手を染めていく話なんですけど、家がなくなった主人公が泊まる漫画喫茶が以前僕が働いていたお店に似てたんです。たまたま新宿ゴールデン街で本田先生と飲む機会があって、「僕、あそこの漫画喫茶で働いてたんです」って話したら、やっぱりそのお店をモデルにして描いたって言ってました。

 本田先生の作品にはエロいシーンも結構出てくるんですけど、女の子の絵がすごくいい。男性がエロい女性をちょっとバカにして見ている時に適したビジュアルなんですよ。そういう男性の心情が女の子を通して見えるところもいいですし、女の子自体も決してキラキラしてるわけじゃないところもいいなと思います。本作以外にも『ただ離婚しないだけ』、今連載中の『DESTRA デストラ』もおもろいのでオススメです。

『バトルスタディーズ』(なきぼくろ/講談社)
 作者のなきぼくろさんがPL学園の硬式野球部でレギュラーだったらしくて、PL学園をモチーフに甲子園を目指す高校生たちを描いている作品なんですけど、とにかく絵がめちゃくちゃうまくて、セリフの言葉選びのセンスも独特で面白い。

 自分が体験したことを描いてるからか、高校1年生から見た3年生のすごさとかカッコよさの描き方もめちゃくちゃうまいし、2年生の鬱陶しい感じもリアル。学生時代、野球しかしてこんかったとは思えへんくらいのうまさです。漫画喫茶で偶然見つけたのがきっかけやったんですけど、ほんまに面白かったのでいろんな芸人にプレゼンしました。

――読書はされますか?

屋敷:小説は中学生の時、『バトルロワイヤル』を読んでからよく読むようになりました。一番読んでたのは、大学時代。時間はめちゃくちゃあるけど、とにかくお金がないので、下宿近くの本屋でよく立ち読みさせてもらってて……ほんまはダメなんですけどね。よくよく考えたら本って図書館で借りられますよね? 当時の僕にはその発想がなかったので、毎日3時間くらい立ち読みさせてもらってたんですけど、ちゃんと購入もしてたからか、お店の方に怒られずに済みました(笑)。

 よく読んでいたのは、伊坂幸太郎さんの作品。初めて読んだのが『砂漠』で今でも一番好きな小説なんですけど、この人読んどったらハズレがないなぁと思ったので、何か読みたい時は伊坂さんの作品を選んでました。

 漫画も大好きで、吉本の養成所を卒業してから芸歴4~5年までずっと漫画喫茶で働いてたんです。バイト中に漫画読めたらええなっていう感覚で始めたんですけど、意外と厳しくて仕事中は全然読めなかったですね。最近はコロナで行けてないですけど、その前は週1~2回、仕事の合間に漫画喫茶に行って、いろんなジャンルの作品を読んでました。少年漫画だけじゃなく、少女漫画でも面白そうなものは全部読んでます。漫画を読んでいるとネタが思いつくこともありますよ。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「エンタメ」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる